坂井祥紀が日本ウェルター級V1 元WBO・AP王者の能嶋宏弥に大差勝ち
2023年9月2日 20時56分
2023年8月30日 22時27分
日本フェザー級タイトルマッチ&WBOアジアパシフィック同級王座決定12回戦が30日、後楽園ホール「フェニックスバトル103」のメインで行われ、日本王者の松本圭佑(大橋)が挑戦者1位のリドワン・オイコラ(平仲BS)に3-0判定勝ち。日本王座の初防衛に成功し、WBO・AP王座も獲得した。スコアは117-111、118-110、119-109。
トレーナーの父好二さんと親子二代で日本フェザー級王者となった松本が2本のベルトをかけてリングに上がった。初回、左の差し合いから松本の右ストレートがヒット。松本が鋭いジャブで圧力をかけていく。2回、ワンツーを決めた松本は一瞬畳みかけたが、ここは自重した。
劣勢のオイコラは3回、距離を詰めていこうとしたが、松本はこれを許さない。松本がプレスをかけ、オイコラが下がりながらジャブ、左右のフックで対応するという展開が続く。5回を終わって松本が49-46、50-45×2でリードした。
6回は接近戦。ここでも上回ったのは松本だ。左ボディ、アッパーを上手く打ち込んで優勢をキープする。松本は中盤、危ないシーンはないもののピッチが上がらない。8回にコンビネーションで攻め、オイコラも踏ん張って左フックを決め返すが、単発に終わった。
オイコラは松本の圧力を受けてディフェンシブなボクシングから抜け出せずじまいだったが、ようやく11回にエンジンをふかして松本に迫った。松本はこの試合初めてフットワークでしのぐ展開となったが、最後まで形勢は変わらなかった。
松本は9勝7KO。試合後は「力みとプレッシャーをどこかで感じていてパッとしない試合になったのかなと思う。中盤はボディが打ちたかったけど、それが相手に伝わってしまったと思う」と反省しきり。好二トレーナーはけがでスパーリングが予定の3分の1しかできなかったことを明かした上で、「今日は30点」と辛く採点した。オイコラは11勝5KO2敗2分。
観衆=1578人
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