現地時間15日、ドイツ・マンハイムのSAPアレーナにてIBFウェルター級挑戦者決定戦が行われ、同級3位のパディ・ドノバン(アイルランド/146.6ポンド)が同級7位カレン・チュカジャン(ウクライナ/146.6ポンド)に12回判定勝ちし、指名挑戦権を手にした。115-111、114-112、113-113の2-0。

チャンピオンのルイス・クロッカー(英国)は6月24日に同級2位リアム・パロ(豪州)と対戦することが決定しているが、昨年9月に空位の同王座決定戦でクロッカーと対戦し12回判定負け(2対1)を喫したのがドノバンだった。ドノバンとしては雪辱、そして戴冠を目指すうえで負けられない一戦だった。
これがドイツ・デビュー戦のドノバンと、ドイツで8戦目のチュカジャンというマッチアップ。序盤は、サウスポーのドノバンにチュカジャンがプレッシャーをかけていく。入ってくるところへカウンターを狙うドノバンは3ラウンド終了間際に左フックを好打し、チュカジャンのバランスを崩した。4ラウンド終了間際、今度はチュカジャンが右ストレートをドノバンのアゴに打ち込んだ。
迎えた6ラウンド、ドノバンが左フックをヒットしてチュカジャンをダウン。タイミングによるダウンで、再開後チュカジャンは右でドノバンを追い込んでいく。8ラウンド、コーナーで体を入れ替えたドノバンはチュカジャンに右フックをラリアット気味に引っ掛け、膝を付いたチュカジャンに対してレフェリーはダウンを宣告する。チュカジャンは「パンチじゃない!」とジェスチャーをするが、カウント8が数えられた。
その後も逆転を狙い、前に出続けるチュカジャンだが、ドノバンのディフェンスを崩し切ることができず、終了のゴングを聞いた。27歳のドノバンは15勝11KO2敗。30歳のチュカジャンは26勝14KO4敗。
■無敗オディアセがIBF欧州ヘビー級王者に
セミファイナルのIBF欧州ヘビー級王座決定戦はエマニュエル・オディアセ(ドイツ/245.8ポンド)がニック・ウェブ(英国/279.9ポンド)に2ラウンドKO勝ち。
上背で勝るオディアセがジャブで先制。2ラウンドも序盤にウェブのテンプルに右フックをヒットした。ややひるんだ素振りのウェブにプレスを強めたオディアセは右フックを打ち込んで倒す。ウェブは立ち上がったものの10カウントを数えられた。新王者となった27歳のオディアセは11戦全勝9KO。38歳のウェブは19勝15KO4敗。
ヘビー級10回戦、元IBFインターコンチネンタル・ヘビー級王者のピーター・カディル(ドイツ/240.3ポンド)がWBCでブリッジャー級11位のゼナ・ガシ(ドイツ/230ポンド)に10回判定勝ち。スコアは96-94、98-92、97-93の3-0。
ヘビー級での試合経験も豊富なガシだが体格でひと回り小さく、カディルのプレッシャーをスイッチを混ぜながらかわし、ロープを背にする時間の多い序盤となった。カディルもジャブの先に繋げられず、4ラウンドには詰めながらゼナの右を食った。中盤、カディルはジャブを突きながらガシをロープ際へ追い込み、ガシは左右のボディーフックを軸に対抗。競った展開で迎えた最終回はガシが手数で優勢の印象だった。28歳のカディルは23勝13KO1敗。36歳のカディルは34勝32KO5敗1ノーコンテスト。
パリ五輪スーパーヘビー級銅メダリストのネルヴィ・ティアファック(ドイツ/261ポンド)がプロ4戦目のリングに上がり、ヘビー級6回戦でマテウス・ムニョス(ブラジル/239.6ポンド)に6回3-0判定勝ち。
コンパクトなパンチを出しながら積極的に前に出るティアファックに対し、初回から忙しくスイッチを繰り返すムニョスもスピード負けせず距離を巧みに外しながら金星を狙う。特筆するパワーは感じさせないもののハンドスピードに長けた両者によるペース争いは4ラウンドあたりからスタミナとパンチの的確性で勝るティアファックが優勢。最終回、完全にガス欠したムニョスをKOしようと右フックを軸に攻め掛かるティアファックだったが、クリンチワークにも阻まれ仕留めることはできなかった。27歳のティアファックは4戦全勝3KO。30歳のムニョスは7勝3KO3敗2分。
IBF欧州ライト級タイトルマッチはチャンピオンのデブリム・ゴクドゥマン(ドイツ/134.3ポンド)がフランクリン・ドゥオモ(ドイツ/133.8ポンド)と10回引き分け。スコアは95-94(ゴクドゥマン)と94-94が2者。辛くも王座を守った26歳のゴクドゥマンは13勝8KO1分。23歳のドゥオモも9勝2KO1分と、両者全勝ストップとなった。


