現地時間16日、南アフリカ・ガウテン州ケンプトンパークのエンペラーズ・パレスにてゴールデン・グローブス・プロモーション主催興行が行われ、WBC世界ミニマム級タイトルマッチはチャンピオンのメルビン・ジェルサレム(フィリピン/104.4ポンド)が同級2位シャコワル・クセ(南アフリカ/104.7ポンド)に12回判定負けを喫し、王座が交代した。スコアは116-112、116-111、115-112の3-0。

両者は昨年10月にフィリピンのマニラで対戦している。これは1975年10月1日に行われたモハメド・アリ対ジョー・フレージャー第3戦の50周年記念イベント『Thrilla in Manila 50th Anniversary』のメインイベントとして企画された。フィリピンのボンボン・マルコス大統領や元6階級制覇王者のマニー・パッキアオらもリングサイドで観戦する大興行となり、結果は12回判定(3対0)により地元のジェルサレムが勝利したが、クセ陣営は当初から判定に抗議しており、オスカル・コヤソ(プエルトリコ)との王座統一戦交渉も頓挫したジェルサレム陣営がダイレクトリマッチに応じたもの。
南アフリカの首都ヨハネスブルグを含むガウテン州は標高1500メートルを超す高地。ジェルサレム陣営は4月30日に南アフリカ入り、高地対策に取り組み、ジャッジ構成も南アフリカとフィリピンから1名ずつ、中立国から1名とすること、さらには再戦契約も盛り込んだことを明かしている。またすでに現地入りしているマウリシオ・スライマンWBC会長もリングサイドに座ることから不公平な採点は心配していないとしていた。
長身サウスポー、そしてスタンスの広さが特徴のクセは自分の得意距離をキープすべくシャープで長いジャブ、ワンツーを出し、王者は小刻みなステップからその距離を潰そうとする初戦同様の展開となった。しかし2ラウンド終盤、偶然のバッティングでジェルサレムが左眉から出血。中盤、追いかける展開のジェルサレムはクセのボディーへパンチを集めて脚を止めようとするが、相手との距離を思うように潰せず、タイミングを測るものの攻めきれないラウンドが続き、ポイントはクセのジャブが集めていく。
終盤、ジェルサレムが左目をグローブで拭う素振りが続き、ややクセ優勢で迎えた11ラウンド終盤、右フックでジェルサレムはダウンを奪う。クセは深いダメージを感じさせず再開に応じた。ジェルサレムは最終回も攻めの姿勢を見せたが、逆転の一打を封じ込めたクセが逃げ切っている。22歳のクセは10勝4KO3敗1分。32歳のジェルサレムは25勝12KO4敗とし、4度目の防衛に失敗。


