現地時間25日、サウジアラビアのジッダにあるジッダ・スーパードームにて元世界統一ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(英国/251ポンド)が復帰2戦目のリングに上がり、クリスチャン・プレンガ(アルバニア/261.4ポンド)に逆転の2ラウンド2分43秒TKO勝ちを飾った。

初回開始20秒でプレンガの右アッパーを食ったジョシュアがゴロンとダウンするショッキングな幕開け。ルイス・パボン(プエルトリコ)レフェリーのカウント8で再開されたが、懸命にクリンチで回避しようとするジョシュアは相手の右でバランスを大きく崩す。残り40秒ほどでプレンガが右を打ち下ろし、ジョシュアが手を着くとレフェリーはダウンと裁定。このラウンドはゴングに助けられた。
2ラウンド、ジャブから立て直しを図るジョシュアは2分過ぎにジャブからのワンツーを好打。続いて右、左、右と三連打を浴びせるとプレンガが仰向けにダウンする。レフェリーが10カウントを数え上げ、逆転のKO勝利となった。
36歳のジョシュアは30勝27KO4敗。昨年12月にユーチューバー・ボクサーのジェイク・ポール(米国)を6回KOに下して以来のリングだった。現在はWBO3位、WBA4位、WBCとIBFで5位につけている。一方、ドイツやカナダ、アメリカなどでキャリアを重ねてきた35歳のプレンガは20勝20KO2敗。
■シェラーズ初防衛(WBO・S・ミドル級戦)
WBO世界スーパーミドル級タイトルマッチはチャンピオンのハムザ・シェラーズ(英国/167.8ポンド)に同級7位シモン・ツァケヌーバー(ドイツ/166.6ポンド)が挑戦。結果は12回判定で王者が勝利を収め、防衛に成功した。スコアは114-114、115-113、116-112の2-0。
サウスポーのツァケヌーバーがジャブを突きながらラウンドを組み立て、シェラーズはガードを高く上げて前進。パワーで勝るシェラーズが左ボディーを混ぜながらスタミナを削ろうとした。中盤に入っても展開は変わらず、ツァケヌーバーがジャブを突き、シェラーズは前に出るものの、互いに有効打は多くない。ポイントはシェラーズがやや優勢と映るものの盛り上がりに欠けるラウンドが続いた。
9ラウンドには右ボディーからの連打でツァケヌーバーの腰が落ちかけたが、最後まで足を止めず、シェラーズも安全運転に終始。ブーイングの聞こえる中終了ゴングを聞いている。27歳のシェラーズは24勝19KO1分。5月、アレム・ベージック(ドイツ)を2回KOに下して獲得した王座の初防衛を果たした。一方、28歳のツァケヌーバーは29勝18KO2敗。
■ケリーも初防衛(IBF・S・ウェルター級戦)
IBF世界スーパーウェルター級タイトルマッチはチャンピオンのジョシュ・ケリー(英国/153.4ポンド)が同級4位のキーブン・アギヤコ(英国/154ポンド)と指名防衛戦を行い、12回判定勝ちで防衛を果たした。スコアは114-113、115-112が2者の3-0。
ガーナ人の父親とアイルランド人の母親を持つアギヤコはイングランド出身で、7歳の時にアイルランドに移住した経歴を持つ。アクションの少ないスタイルで知られる王者に対し、アギヤコはフェイントを混ぜながらジャブを突いていくが、トリッキーさも併せ持つケリーの動きを見る時間も長く、手数の少ない序盤。
5ラウンドに偶然のバッティングで左まぶたをカットしたケリーは6ラウンド、たびたび注意を受けていたラビットパンチで減点1を科された。中盤、眉間からも出血が始まったケリーの手数が減って混戦となったが、11ラウンドは互いに左フックをヒットした。顔面を真っ赤にした王者はフルラウンド終了後、コーナーに上がって勝利をアピールしたものの、ブーイングもあがる不完全燃焼の初防衛戦と言えた。32歳のケリーは19勝9KO1敗1分。1月にバカラン・ムルタザリエフ(ロシア)を番狂わせで破り獲得した王座の初防衛に成功した。敗れた29歳のアギヤコは18勝7KO1敗。
■デンマーク期待のバンクは全勝レコード伸ばす
スーパーミドル級8回戦。WBC2位のヤコブ・バンク(デンマーク/168.8ポンド)がIBF7位のパウエル・オーガスト(英国/169.4ポンド)に8回判定勝利(80-72×3)。
この日のセミファイナルでWBO世界S・ミドル級戦に出場したシモン・ツァケヌーバー(ドイツ)と4月に対戦しているオーガストは当時WBO6位のツァケヌーバーに6回判定勝利を収めて世界ランクを手にしていた。初回、ガードを固めながらじりじり距離を詰めるオーガストに対し、低いガードとややトリッキーな動きが特徴のバンクが相手のガードの合間にパンチをねじ込んでいく。その後もオーガストはバンクをロープ際に押し込む場面こそたびたび作るものの有効打を打ち込むことができず、逆にアッパーを上下に食うなど、バンクに傾いた流れを変えることができなかった。最終回も懸命に歩を進めるオーガストに対し、バンクがポンポンとパンチを入れてゴング。
WBOでも2位、IBFで13位の25歳、バンクは20勝11KO。早くも今年3戦目のリングだったが、セミファイナルの勝者と拳を交える機会はくるか? 一方、31歳のオーガストは18勝7KO1敗とし、2戦続けての番狂わせとはいかず。
東京五輪ミドル級銀メダリストで、パリ五輪では金メダルを獲得したオレクサンドル・ヒジュニャク(ウクライナ/173ポンド)がプロ2戦目のリングに上がり、ライトヘビー級8回戦でレニー・パトラッシュ(フランス/175.8ポンド)に2ラウンド1分56秒TKO勝利。
開始とともにガンガン攻めかかるヒジュニャクに巻き込まれるようにパトラッシュも打ち合いに応じ、初回から見応えある打ち合いとなった。しかしディフェンスの差は顕著。2ラウンド、徐々に被弾を増やすパトラッシュが左アッパーを打ちに行ったところへヒジュニャクの左フックがカウンターとなってアゴにヒットし、ダウンシーンが生まれた。立ちあがったパトラッシュだったが、左フックからの連打を受け追撃されると自ら膝を着き2度目のダウン。レフェリーはカウント途中でストップした。30歳のヒジュニャクは2勝2KO。20歳のパトラッシュは8勝5KO1敗1分。

