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下町俊貴が日本S・バンタム級新チャンピオンに 大湾硫斗の強打封じて判定勝ち

2023年6月29日 20時57分

 日本S・バンタム級王座決定戦が29日、後楽園ホール「フェニックスバトル101」のセミで行われ、同級2位の下町俊貴(グリーンツダ)が同5位の大湾硫斗(志成)に3-0判定勝ち。スコアは97-93×2、98-93。決定戦は前王者、古橋岳也の引退、王座返上によるもの。

大湾をかわした下町㊨

 フェザー級でIBF14位、WBO15位の世界ランキングを持つ長身サウスポー下町と、沖縄出身でこちらも逸材と目される大湾による注目の一戦。身長179センチの下町に対し、大湾は2回、距離を詰めて力強い連打で会場を沸かせるが、下町もこれをブロックしてジャブ、左ストレートを返していく。

 2回以降、大湾がジワジワとプレスをかけ、下町がこれにカウンターを狙った。見合っている時間は下町がジャブ、左ストレートを打ち、大湾に攻めるタイミングをなかなか与えない。大湾の突然のアタックにはフットワークとダッキングで対処。5回を終わって採点は49-47×2、49-46で下町がリードした。

 5回から大湾はプレスを強めた。大湾は一度のアタックで連打を見舞うが、下町がこれをブロックでしのぐと、下がるところは下がり、手を出すところは手を出して大湾を止めた。あとのない大湾は9回、左フックを2発決めて逆転に望みをつなぐ。最終回、大湾は攻めたが、下町もしっかり迎え撃って逆転を許さなかった、

 下町は「大湾選手はパンチが強くて、もわらない距離をずっと意識していた。ずっと距離をキープして戦えたのが勝因なのかなと思う。これからも負けたくない。次は1位の選手と試合をしないとダメなので切り替えて頑張りたい」と話した。26歳の下町は17勝11KO1敗2分。25歳の大湾は10勝6KO2敗。

◇L・フライ級8回戦
石井武志(大橋)[KO2回39秒]ナッチャポン・ウィチャイタ(タイ

 2022年全日本ミニマム級新人王の石井は長身のナッチャポンに対し、ガードを固めて距離を詰めて左ボディ、右フックを打ち込んでいった。ラウンド後半、石井が右を合わせると、ナッチャポンがヒザをついてカウントが入る。石井は追撃して2度目のダウンを追加した。石井は2回、強打を振るって最後は左ボディで倒し、10カウントを聞かせた。

 7勝6KOの石井は「毎回倒するもりでリングに上がっている。キックボクシングからボクシングに転向したので攻撃力を武器にしようといつも考えている。世界チャンピオンになって軽量級を盛り上げたい」とリング上でアピールした。ナッチャポンは5勝3KO5敗。

倒せる最軽量級の石井

◇バンタム級8回戦
小川寛樹(帝拳)[3-0(77-75、78-74×2)]田中湧也(大橋)

 ともにB級デビューから2連勝の中央大出身、田中と日大出身の小川の対戦。小川のジャブから初回から冴えた。テンポの早いジャブを軸に右ストレートでサウスポーの田中にプレッシャーをかける。田中は脚を使いながら左ストレートを狙うものの、なかなかタイミングを計ることができない。小川は3回、ボディ打ちも加えてペースを握っていった。

 断続的に左カウンターを決める田中だが、試合の流れは小川に傾いたまま。田中は7、8回と攻勢を強めて左を決めたものの、小川の手数は最後まで落ちなかった。小川は3勝2KO。田中は2勝1KO1敗。

新鋭対決を制した小川

◇S・バンタム級6回戦
山崎裕生(大橋)[TKO1回1分40秒]オアティポン・チャンカーム(タイ)

 大阪・興國高でインターハイ2位の実績を持つ山崎がB級デビュー。長身の山崎は初回、ワンツーでオアティポンをキャンバス送り。起き上がったタイ人に左ボディを決めるとオアティポンが悶絶。即ストップとなった。山崎は1勝1KO。オアティポンは2勝2KO1敗。

◇ミドル級4回戦(東日本新人王戦)
内田光樹(花形)[TKO4回25秒]ケニアン・サムライ(大橋)

◇フライ級4回戦
水口滉太郎(大橋)[TKO3回2分3秒]髙橋昭磨(ARITOMI)
観衆=818人

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