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井上尚弥のパワーに警戒心――フルトンがボクシング・ビートの質問に回答

2023年7月23日 18時11分

 対決目前となったスティーブン・フルトン(米)vs井上尚弥(大橋)のビッグファイト(25日、東京・有明アリーナ)。WBC・WBO統一S・バンタム級王者のフルトンが主に英米メディア向けのインタービューに応じ、ボクシング・ビートの質問にも答えた。会見はZOOMによって行われ、ケビン・アイオール氏(ヤフースポーツ)、デクラン・ウォーリントン氏(英国ボクシングニュース)といった著名記者も質問を行った。以下はボクシング・ビートの質問に対するフルトンの回答。

チャンピオンのフルトン

――井上がS・バンタム級へ上がる影響はあると思いますか?
フルトン「それは彼がどれだけ快適だと感じるかにかかっている。試合で判明するだろう」

――試合でもっとも警戒することは何ですか?
フルトン「唯一、私が気にかけていることは、みんなが話題している彼のパワーだ」

――試合のキーポイントは何でしょう?
フルトン「機敏に抜け目なく戦うこと。私は頭脳で打ち勝つメンタル面のタフネスを持っている。相手もそれに対面せざるを得ない心理的なウォー(戦争)だよ。私はそれに勝つ自信がある。それは拳が飛びかう前の心理戦を意味する」

――井上がロングレンジから仕掛けるプレッシャーに対抗する自信がありますか?
フルトン「私はどんな状況にも対応できる。なぜなら自分のスキルに自信があり、仕事に集中して戦えるからだ」

――反対に試合は接近戦が多くなると思いますか?
フルトン「イエス。両者ともリングで体が温まれば、打ち合いは当然スタートするだろう」

――通常、どのくらいのウェイトでリングに上がりますか?
フルトン「それには答えられない……(笑い)」

――アメリカ人の黒人選手としてアドバンテージを感じますか?
フルトン「すでに答えたと思う。インテリジェンスだ。そして体の滑らかさ、ディフェンス、ファイトスタイル、耐久力……。私はオールラウンドファイターだ」

――井上の挑戦を承諾した最大の理由は?
フルトン「私はこの試合は実現すると想像していた。当然そうなると思っていた。注目を集める試合だけど、特別なビッグマッチとは思っていない。キャリアのワンステップだと思う。指名挑戦者とスポーツとして対戦するだけさ。ビッグショーとは考えていない。だから私はここにいる」

――アメリカではなく日本で挑戦に応じた。日本はボクシングのビッグマーケットだと感じますか?
フルトン「イエス。ファンは軽量級に関心が高い。そう信じていたし、実際そう感じる」

――これまでのベストファイトはどの試合?
フルトン「最近の3試合だね。最新試合(対ダニエル・ローマン)はクリーンなパフォーマンスを披露できた。一方でブランドン(フィゲロア)戦は、どんな場面でも克服できることを証明した。多くの人々は2ラウンドが終わった後、最後まで戦うことはできないと思っただろう。私自身も最後まで続行できないと思った。でも私は敵(フィゲロア)に対して自分が何であるかを証明した。減量がうまく運ばず、フィジカルに問題があった。ガス欠の状態だった。でも続行できたからベストパフォーマンスの一つに入れたい」

――ボクサーとしての目標は? それとは別に引退後、俳優になりたいというのは本当?
フルトン「ボクサーとしては勝ち続けること。できるなら、2階級、3階級で比類なきチャンピオンに就く野望もある。俳優? そうだよ。特別どんな映画に出たいとか役の好みはないけど、私の宗教に反するものはゴメンだね」

 映像は22日の記者会見前にフルトンが宿泊するホテルで収録され、米国メディアの広報担当アンドリュー・ロバーツ氏が進行役を務めた。ビートの質問は前もって送っていたもの。

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