無念の清水聡は引退を示唆「そういう方向になると思う」
2023年7月25日 22時55分
2023年7月25日 22時03分
WBC&WBO世界S・バンタム級タイトルマッチが25日、有明アリーナのメインで行われ、前バンタム級4団体統一王者で挑戦者の井上尚弥(大橋)が2団体統一王者スティーブン・フルトン(米)に8回1分14秒TKO勝ち。階級を挙げて初戦でいきなり2本のベルトを獲得した。
“モンスター”が階級アップでどんなパフォーマンスを見せるのか。初回、井上は左ガードを下げ、L字の構えでフルトンに対峙した。フルトンは井上の強打を警戒してジャブが出ない。井上はジャブ、ワンツーを打ち込んで先手を取る。フルトンはしっかりガードして井上のパンチをまずは防ぐボクシングだ。
3回、フルトンはジャブの数を増やしてペースアップを図るが、井上が上下へのジャブの精度で上回る。フルトンは3回にジャブを増やし、4回にも重心を前に持ってきて攻撃へのシフト。井上はブロック、バックステップで対応。井上はボディも含めジャブが相変わらずいいが、フルトンも井上の右をブロックで防ぐ。攻めては打ち終わりに右を狙っていった。5回には右を井上の顔面にヒットした。
中盤は井上が圧力をかけ、フルトンがこれをしのぎながらジャブや右をリターンして井上に対抗。7回にはジャブ、右を決めてジャッジの支持を得た。井上はフルトンの抵抗にあいながらも、粘り強く攻め続けてチャンスを待った。
迎えた8回、井上は鋭いジャブをボディに突き刺すと、それを引くと同時に右ストレートを一閃。これでグラつき、キャンバスにグローブをついたフルトンに左フックを追撃してキャンバスに突き落とした。
井上は立ち上がったフルトンをコーナーに釘付けにしらラッシュ。レフェリーが止めに入るのと、フルトンが崩れ落ちるのが同じタイミングだった。
ロープに駆け上がって雄叫びをかげた30歳の井上は25勝22KO。29歳のフルトンは初黒星で21勝8KO1敗。大きな拍手を浴びて退場した。
勝利者インタビューで井上は「スピードもパワーも充実した試合内容だった。それでもS・バンタム級初戦ということで、練習でのこうしたらいいんじゃないかということも見えた。まだまだ減量方法なり改善する方法がある。このS・バンタム級でまだ強い姿を見せられると思う。その中でS・バンタム級最強と考えていたフルトンを下したので、S・バンタム級最強と言えると思う。ただ僕が持っているベルトは2本。次戦で4団体統一をしたいと思います」と話すと、WBA&IBF王者のマーロン・タパレス(フィリピン)がリングインした。
タパレスが「自分自身がチャンピオンであることを証明したいので、ぜひ井上選手と戦いたい」と話すと、井上がぜひ年内に戦いましょう」と応じ、2人はがっちり握手した。
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