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“比類なきチャンピオン”4団体統一の歴史 井上尚弥が年内に2人目の2階級狙う

2023年7月30日 17時54分

 29日(日本時間30日)ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われたウェルター級4団体統一戦で、WBO王者テレンス・クロフォード(米)が3団体王者エロール・スペンスJr(米)に勝利してウェルター級では初めて4団体統一に成功した。

クロフォード(左)と井上

 これまでに4団体王者となった選手は9人。クロフォードは史上初めて2階級で4団体統一に成功した。今月25日、S・バンタム級でWBCとWBO王座を獲得した井上尚弥(大橋)は年内にWBAスーパー&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)との4団体統一戦が有力視されており、これが実現すればクロフォードに続く2階級での4団体統一にチャレンジすることになる。

 歴代の4団体統一王者は2021年から急ピッチで増えているが、やはり“比類なき王者”の顔ぶれは豪華だ。ここで歴代王者を振り返ってみたい。

■歴代4団体統一王者
2004年9月 バーナード・ホプキンス(ミドル級)
2005年7月 ジェーメイン・テイラー(ミドル級)
2017年8月 テレンス・クロフォード(S・ライト級)
2018年7月 オレクサンドル・ウシク(クルーザー級)
2021年5月 ジョシュ・テイラー(S・ライト級)
2021年11月 サウル“カネロ”アルバレス(S・ミドル級)
2022年5月 ジャーメル・チャーロ(S・ウェルター級)
2022年6月 デビン・ヘイニー(ライト級)
2022年12月 井上尚弥(バンタム級)
2023年7月 テレンス・クロフォード(ウェルター級)

 4団体統一の先駆者、ホプキンスは最初の王座獲得から9年かかってベルトを統一した。特筆すべきはWBA王座をフェリックス・トリニダード、WBO王座をオスカー・デラホーヤという当代のスター選手をストップして王座を吸収したところ。ホプキンスの4団体統一はやはり価値が高い。

 カネロの4団体統一は、カラム・スミス(WBAスーパー)、ビリー・ジョー・サンダース(WBO)、カレブ・プラント(IBF)と3人の無敗王者に勝利したところが評価される。井上は4団体の王者を一人ずつ破った唯一の4団体統一王者だ。しかもそれがすべてKO勝ちという離れ業だった。4階級制覇と4団体統一を成功させているのはカネロと井上の2人。

 4団体統一に王手をかけている3団体統一王者は、ヘビー級のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、L・ヘビー級のアルツール・ベテルビエフ(ロシア)の2人。L・フライ級2団体王者の寺地拳四朗(BMB)も4団体統一を狙っている。

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