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寺地拳四朗が粘るブドラーを9回TKO L・フライ級2団体ベルト防衛で3団体統一戦希望

2023年9月18日 22時20分

 L・フライ級WBA&WBC2団体統一王者の寺地拳四朗(BMB)が18日、有明アリーナ「Prime Video Presents Live Boxing 5」のメインに登場。元2階級制覇のWBC指名挑戦者、WBA4位のヘッキー・ブドラー(南アフリカ)に9回2分19秒TKO勝ち。WBCは3度目、WBAは2度目の防衛に成功した。

ブドラーを見事ストップした寺地㊨

 安定王者の貫禄漂う寺地がベテランのブドラーを挑戦者に迎えた。前回のアンソニー・オラスクアガ(米)、その前の京口紘人(ワタナベ)と好戦的な相手とは打って変わり、駆け引きと技巧を駆使する挑戦者をチャンピオンがどう料理するか注目された。

 ジワジワとプレスをかける寺地に対し、ブドラーはフェイントをかけ、前後左右に動き、いきなりパンチを繰り出すという変則ぶりをスタートから発揮した。寺地はいつもキビキビとして出入りでジャブ、右ストレートを打ち込み、ペースをつかみにかかる。2回、寺地がワンツーでブドラーの顔を跳ね上げ、アリーナが沸く。左ボディも出し始めた寺地に対し、ブドラーも手数を増やして対抗した。

 寺地はテンポを挙げて上下にパンチを繰り出していったが、ブドラーも負けずにパンチを繰り出し、寺地のハイペースについていった。5回、偶然のバッティングで寺地が右目尻から出血。ここから寺地がペースアップし、会場からは寺地コールが沸き起こった。

 6回は打撃戦。ブドラーは寺地のジャブを軸にした多彩な攻撃によく耐えて手を出すが、ダメージはたまってきた。しかし7回は寺地が疲れてきたのか、アクションの少ない展開になる。寺地は9回、ネジを巻き直してピッチを上げた。ここもブドラーが粘り抜くかと思われたが、最後は寺地が力でねじ伏せ、ロープに押し込んで乱打したところでストップとなった。

 寺地は21勝13KO1敗。世界戦通算勝利数を13に伸ばし、長谷川穂積、山中慎介と並び国内歴代4位タイとなった。しぶといボクシングで粘りを見せたブドラーは35勝11KO5敗。世界王座返り咲きはならなかった。

勝利を喜ぶチーム寺地

 寺地は勝利者インタビューで、「序盤パンチが当たっても、ボディが当たってもなかなか致命的なダメージが与えられず、後半逃げられてうわ~判定かなと思ったんですけど、8ラウンドで、仕留めに行っていいよと言われて倒せなくて、次(9ラウンド)は絶対に倒そうと思って、加藤トレーナーにスイッチ入れてもらってやっと倒せました。次は3団体目に行きたいと思っています。みんなで言ってください。よろしくお願いします」と話した。

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