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那須川天心 メキシコ王者を圧倒 ダウン奪ってボクシング2戦目は大差判定勝ち

2023年9月18日 21時02分

 キックボクシングからプロボクシングに転向した那須川天心(帝拳)が18日、東京・有明アリーナ「Prime Video Presents Live Boxing 5」のセミでメキシコ・バンタム級王者ルイス・グスマンと123ポンド契約8回戦を行い、3-0判定勝ちでボクシング2戦目に勝利した。スコアは80-70×3。

グスマンをすばやくヒットし続けた那須川㊧

 4月、日本バンタム級2位の与那覇勇気(真正)に判定勝ち、ボクシング初陣を飾った那須川が5カ月の準備期間をへて2戦目にしてキャリア初の8回戦を迎えた。

 サウスポーの那須川が距離を取り、前に出る背の低いグスマンを迎え撃つ立ち上がり。1分過ぎ、いきなり那須川が左カウンターを合わせてダウンを奪った。那須川は相手の右を外して打つ左が鋭い。さらに左ボディアッパーも突き刺してイケイケ。余裕が出てトリッキーな動きも繰り出した。

 那須川はスピードで大きく上回り、動きにはキレを感じさせた。グスマンはガードを固めて前に出るが、那須川はサイドに動いてパンチを外し、カウンターを打ち込んで試合をコントロールした。

 3回、再び左カウンターをヒットした那須川は攻勢に出るが、ここはグスマンも踏ん張って対処。グスマンは那須川のカウンターを上下に受けながらも、懸命に前に出て右ストレート、左フックを繰り出した。

 後半に入っても試合の構図は変わらない。タフで勇敢なグスマンに対し、那須川は断続的に鋭い左ボディを決め続けた。6回、那須川の左を受けてグスマンが下がり始め、那須川がグイッと前に出た。ラウンド終了間際には右ショート、右アッパーを決めたが、ここもロープを背負ったグスマンは耐えた。

 7回、那須川の右フックでグスマンがダウン。再開後、那須川は攻めたが、グスマンは闘争心を失わない。那須川は最終回も左、ボディ打ちと多彩なパンチを打ち、コンビネーションも披露したが、グスマンは最後まで手を出して勝利への意欲を見せる。終了間際、那須川が左を決めてグスマンが尻もちをついたところで試合が終わった。

 那須川は勝利者インタビューで「ダウンは取れて進化している姿は見せられたと思うけど、最後がうまくいかないというか、人生うまくいかないんだなというか。なかなかうまくいかないところもあるけど、成長する姿を見せることはできたんじゃないかと思う。ボクシングの本気を見せられたと思う」とコメント。最後は英語で「世界チャンピオンになる。世界を変える」とカメラに向かって宣言した。

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