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奈良井翼が初回TKOで日本S・フェザー級挑戦権獲得 水谷直人は引退試合で散る

2023年9月28日 20時43分

「パイオニア・オブ・ファイトvol.7&大和魂16」が28日、後楽園ホールで開催された。メインの日本S・フェザー級最強挑戦者決定戦は、同級2位の奈良井翼(RK蒲田)が同1位それいけ太一(KG大和)に1回2分26秒TKO勝ちした。現日本王者は原優奈(真正)は12月17日、向山太尊(ハッピーボックス)と防衛戦を行う。

奈良井は初回で試合を決めた

◇S・フェザー級8回戦(日本タイトル挑戦者決定戦)
奈良井翼(RK蒲田)[TKO1回2分26秒]それいけ太一(KG大和)

 初回、奈良井が左フック、右ストレートを決めてチャンスを作ると、太一はしのげないと思ったのか打ち合いを選択。奈良井が左右の連打から左フックを打ち込み、太一がキャンバスに転がった。立ち上がった太一に対し、奈良井は左フックでダウンを追加。主審が即試合を止めた。

チーム奈良井

 昨年9月の日本タイトルマッチで坂晃典(仲里)に敗れた奈良井は「それいけ選手は計量のときから腹をくくっているのが分かったので怖かった。まさか1ラウンドで倒せるとは思っていなかった。ダウンを取ったあとは力を入れないようにした。日本タイトル戦は今日以上に仕上げたい」と語った。太一は10勝6KO6敗。

来年はタイトル獲得を目指す神足

◇S・フェザー級8回戦
神足茂利(M.T)[KO3回36秒]ソーンラム・ソパクン(タイ)

 日本S・フェザー級7位の神足が前日計量で400グラム超過のソーンラムと対戦。身長で大きく上回る神足は2回、ソーンラムの左を外し、右を決めてダウンを奪った。神足は3回にスパート、右アッパーでダウンを追加し、10カウントを聞かせた。神足は6勝5KO1敗1分。今後を問われ、東洋太平洋王者の森武蔵(志成)の名前を挙げた。ソーンラムは6勝5KO7敗。

◇S・バンタム級8回戦
森朝登(ワールドS)[3-0(78-73、77-74×2)]水谷直人(KG大和)

 元日本ランカーの水谷が引退試合に臨んだ。サウスポー対決。水谷が距離を取ってジャブ、左ストレートで好スタートを切ったかに見えたが、2回に森が踏み込んで左から右フックを決めて水谷からダウンを奪った。

森(左)と水谷は流血戦となった

 3回、水谷は立て直しにかかったところで、偶然のバッティングにより右目上をカットした。流血が目立つ水谷は前に出て、5回に左を立て続けにヒット。森もボディ打ち対抗して譲らない。6回、森野左ストレート、右フックが決まって水谷がグラリ。ここで水谷が踏ん張って打ち返し、激しい打撃戦となった。

 7、8回は両者ともに死力を尽くしての戦い。血みどろの水谷は最終回にすべてを出し切ろうと手を出したが、森がリードを守り切った。森は9勝5KO4敗。水谷は21戦9勝3KO10敗2分。

 試合後、リングに残った水谷は「自分の限界は自分で見極めないといけないと思う。強い選手が上に上がっていく中で、そこは受け入れようと思った」と引退の理由を説明。ジムへの感謝、ファンへの感謝を口にしてリングを下りた。

◇53.7キロ6回戦
齋藤哲平(M.T)[TKO2回1分54秒]トリッキー熊谷(T&T)

 齋藤がワンツー、返しの左フックで攻め、熊谷は変則的な動きから思い切りカウンターを振っていった。齋藤のパンチがコツコツと当たり、2回に右カウンターが決まると熊谷がバッタリ。主審が即ストップした。齋藤は6勝4KO3敗2分。およそ5年ぶりのリングだった熊谷は9勝6KO10敗。

◇L・フライ級4回戦
野中太陽(M.T)[2-1(37-36×2、36-37)]トメマルチネス(KG大和)

◇S・ライト級4回戦
廣瀬悠斗(KG大和)[TKO3回1分33秒]雨木拓翔(T&T)

◇S・フェザー級4回戦
岩上和樹(新日本大宮)[TKO2回58秒]水越多一(M.T)
観衆=1170人

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