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コヤソとノックアウト――重岡優大&銀次朗のライバル王者を紹介 ビート11月号より

2023年10月18日 13時37分

 優大&銀次朗の重岡兄弟がミニマム級の2王座を占めた。この最軽量クラスにはほかにWBA王者ノックアウト・CPフレッシュマート、WBO王者オスカル・コヤソが君臨する。プロでまだ8戦ながら大手プロモーションが売り出すコヤソは重岡兄弟の魅力的な標的。一方で暫定、正規、スーパーとステイタスを上げ防衛回数を伸ばすノックアウトの動向も気になる。彼らが目指す統一王者に強敵が立ちはだかる。《文:三浦勝夫/ボクシング・ビート11月号より》

WBC優大、IBF銀次朗――ミニマム級2王座を占める重岡兄弟

 パンヤ・ブラダブスリ(タイ)を破り、晴れてWBC正規王者となった重岡優大が「そいつと喧嘩ボクシングができたらいい」と統一戦を希望した相手が、WBO王者オスカル・コヤソである。プロで8勝5KO無敗の優大に対し、コヤソもここまで8勝6KO無敗。26歳同士という共通点もある。

 プエルトリコ出身と思われがちだが、1997年1月15日、米国ニュージャージー州ニューアーク生まれ。8歳の時、家族の生まれ故郷プエルトリコに移った。「典型的な労働者の家庭」(コヤソ)に育ち衣食住には不自由しなかったが、男ばかり4人兄弟の中で切磋琢磨しながら成長した。

 最初は野球に熱中したが芽が出ず、15歳の時にボクサーの道を選択する。アマチュアでは5度国内王者になり、19年のパンアメリカン大会で優勝。東京五輪出場を目指すも「自分のクラスがない」という理由でプロ転向を決意。アマチュア戦績は136勝15敗。プロ入りに際してゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)と4階級制覇王者が運営するミゲル・コット・プロモーションズとサインを交わす。

 20年2月プロデビュー。3戦消化した時点でコット氏は「オスカルは天性の才能に恵まれている。スキルがすごく印象的だ。世界チャンピオンになると賭けてもいい」と太鼓判を押した。5戦目で元王者ビック・サルダール(フィリピン)にダウンを奪って判定勝ち。これはWBAミニマム級挑戦者決定戦だったが今年1月にはユデル・レイジェス(メキシコ)をKOしてWBO王座の挑戦権を得る。

 5月、日本で谷口将隆(ワタナベ)を倒して戴冠したメルビン・ジェルサレム(フィリピン)をストップしてWBO王者に。8月、凱旋試合でガレン・ディアガン(フィリピン)をTKOで一蹴しV1成功と順風満帆のキャリアを送る。ライバル王者の優大が「そいつと……」と言いたくなるのもわかる無敵ぶりだ。

 ボクサーパンチャーと評されるコヤソはアマチュア時代からアンヘル・アコスタ、ジョナサン・ゴンサレスとのスパーリングで腕を磨いた。王者になっても慢心することなく、「申し分のない規律の持ち主でボクシングをリスペクトし愛している。最大の長所を上げるなら、対戦相手のスタイルを読み抜く対応力とクレバーさ」とはトレーナーのフアン・デレオン氏の評価。直近のフィリピン2選手とのタイトル戦で見せた「カット・オフ・ザ・リング」(相手に逃げ道を与えない戦法)は秀逸だった..

 プエルトリコの期待とタイ唯一の王者――重岡兄弟の行く手に立ちはだかるライバルたちを紹介した記事全文は発売中のボクシング・ビート11月号に掲載しています。
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