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坪井智也ら決勝進出 秋山佑汰まさかのRSC負け パリ五輪世界最終予選かけ全日本選手権

2023年11月26日 10時05分

 東京・墨田区総合体育館で開催されているアマチュアの2023全日本ボクシング選手権大会兼パリ五輪世界最終予選国内代表決定戦は25日第5日目を迎え、男女の準決勝31組が行われた。

秋山からダウンを奪う西山

 この日一番のサプライズは、男子L・ウェルター級。3連覇を目指していたベテラン、秋山佑汰(自衛隊体育学校)が西山潮音(駒澤大)との実力者対決でまさかのRSC負けを喫したのだ。

 西山もライト級で2019年、21年と2度優勝を経験している強豪。途中まで互角の攻防を続けていたが、2回の打ち合いで西山の左強打が決まると秋山が痛烈なダウン。立ち上がったものの主審は試合続行を認めず西山のRSC勝ちとなった。パリ五輪への道を絶たれた秋山は茫然自失のままリングを降りた。勝った西山ら19組の選手たちは26日の決勝に進出。

 21年の世界選手権優勝のフライ級坪井智也(自衛隊体育学校)や東京五輪にも出場しこの大会6度優勝のL・ヘビー級森脇唯人(自衛隊体育学校)らのベテランも順当に勝ち残っている。また女子L・フライ級では木下鈴花(クリエイティブサポート)と和田まどか(ZANN CORPORATION)の世界選手権入賞(銅メダル)を経験している2人が勝ち残り、決勝で対決する。

篠原に勝利して決勝進出の木下(右)

 新顔の活躍も目立ち、L・ミドル級準々決勝で前年の優勝者田中廉人(自衛隊体育学校)に競り勝った平仲信裕(MUGEN)はこの日は不戦勝で決勝進出が決まった。元五輪代表でプロの世界王者でもある父・信明さんそっくりのインファイトでこれも初優勝を狙う堀池空希(東洋大)と雌雄を決する。
26日の決勝カードは以下の通り。

■女子
Min級 加藤光(東洋大)-貞松優華(日本体育大) 
LF級 和田まどか(ZANN CORPORATION)-木下鈴花(クリエイティブサポート) 
F級 國府縞鈴(開新高)-鈴木美結(白鷗大足利高) 
B級 成田 華(日本体育大)-原田美琴(東洋大) 
Fe級 吉澤颯希(日本体育大)-船山乃亜(日本大) 
L級 田口綾香(自衛隊体育学校)-大澤あねら(日本大) 
LW級 高橋美波(早稲田大)-鈴木雅子(コサカBG) 
W級 鬼頭茉衣((株)カネヨシ)-津端ありさ(コサカBG) 

■男子 
Min級 荒竹一真(駒澤大)-古藤昇大(東洋大) 
F級 坪井智也(自衛隊体育学校)-牧野草子(自衛隊体育学校) 
B級 田中将吾(東洋大)-岡 聖(駒澤大) 
Fe級 中山慧大(東洋大)-原田雪舟(駒澤大) 
L級 中山颯太(駒澤大)-森貞宏太(中央大) 
LW級 西山潮音(駒澤大)-北本隼輔(自衛隊体育学校) 
W級 田中 空(東洋大)-染谷将敬(法政大) 
LM級 平仲信裕(MUGEN)-堀池空希(東洋大) 
M級 須永大護(三重県スポーツ協会)-森脇海人(日本大) 
LH級 若谷 豪(愛媛県競技力向上対策本部)-森脇唯人(自衛隊体育学校) 
C級 ウエノ リュウイチ(中央大)-大野毅人(日本体育大) 

 男女とも最重量級はエントリーが1人しかおらず、女子のミドル級は笠原直子(本多BG)、男子ヘビー級の王師(中央大)は認定チャンピオンとなる。

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