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寺地拳四朗が辛くもL・フライ級2団体ベルト守る カニサレスとダウン応酬の激闘2-0判定勝ち

2024年1月23日 22時13分

 WBA&WBC世界L・フライ級王者の寺地拳四朗(BMB)が23日、エディオンアリーナ大阪第1競技場「Prime Video Presents Live Boxing 6」のメインイベントに登場。WBA指名挑戦者カルロス・カニサレス(ベネズエラ)に2-0判定勝ちでベルトを守った。WBAは3度目、WBCは4度目の防衛に成功した。114-112×2、113-113。

またしても激闘を演じた寺地㊨

 盤石の王者、寺地が元WBA王者で対日本人2勝1分と負けのないカニサレスを挑戦者に迎えた。スタートはジャブの差し合いを待たず、カニサレスが左フック、右フックを強振してきた。寺地は足でカニサレスのアタックを外しながらも、挑戦者はそれ以上の勢いで右フックを叩き込む。初回はカニサレスが攻勢をアピールした。

 2回、寺地はジャブから圧力をかけていった。カニサレスも手を出すが、寺地の圧力が勝る。終盤右の相打ちを食らったカニサレスがフラつき、そのまま寺地にしがみつくようにして2人でキャンバスへ。カニサレスがダウンとなった。立ち上がったカニサレスはカントかこのラウンドをサバイバルした。

 3回、カニサレスは立ち直って寺地に迫った。ジャブで圧力をかける寺地に左右のフックを強振、ラウンド終盤には右の相打ちで寺地がキャンバスに落下。すぐに立ち上がったものの紛れもないダウンだった。

 4回は激しい打撃戦となった。カニサレスのパワフルなアタックをしのぐ寺地はボディ攻撃に活路を見いだす。寺地の左ボディが効いたか、カニサレスが下がった。ボディ工芸が効いたようだ。4回終了時の公開39-36でカニサレス、37-37×2だった。

 寺地は5回、攻めていったが、カニサレスも手を出して対抗。激しいパンチの交換は、どちらが優勢とも言えない五分だ。6回は寺地が攻勢。カニサレスは下がり続けるが、突然パンチを打ち返してくるので気が抜けない。

 7回、今度はカニサレスが攻勢に出た。ロープを背負う寺地に連打を浴びせて、あわやストップ寸前だ。ところが今度は寺地が反撃、左ボディアッパーで挑戦者の動きを鈍らせて攻勢に出た。攻守が激しく入れ替わり、勝負の行方はまったく分からない。8回はカニサレスがラウンド後半に寺地を攻め立てた。8回終了時の採点は、75-75、76-74×2で寺地を支持した。

 試合は終盤に入っても接戦が続いた。寺地のいい時間帯があれば、カニサレスのいい歓待もあり一進一退。10回はカニサレスが寺地にロープを背負わせて連打、さらにコーナーにもおしこんだが、ここは寺地がサバイバルした。どちらも体力の消耗、パンチのダメージで苦しそうだ。寺地は11回、フットワークを使ってしのぐと、最終回も脚を使いまくってカニサレスの攻撃をかわした。

試合後の寺地の顔はかなり腫れていた

 32歳の寺地は23勝14KO1敗。強さを発揮してあと一歩だった30歳のカニサレスは26勝19KO2敗1分。寺地はこの勝利で世界戦の通算勝利数が14となり、レジェンド具志堅用高と並んで日本人歴代3位タイ記録をマークした。

 寺地は「カニサレス選手は強くて必死だった。後半、接近戦すると不利かなと思って、昔の遠い距離で必死に戦った。思うようなボクシングができなくて悔しいです。でもホッとしています。自分を成長させてくた試合だったと思う」と語った。 観衆=5300人

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