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フンドラがチューに勝利でS・ウェルター級混戦 次は再戦? それともスペンス、クロフォード?

2024年4月1日 12時34分

 WBO・S・ウェルター級王者ティム・チュー(オーストラリア)を30日に番狂わせで下し、WBC王座も含めてS・ウェルター級2団体統一王者となったセバスチャン・フンドラ(米=写真)の次戦の行方に注目が集まっている。チューとの再戦が本命ながら、他にも選択肢はいろいろあるようで――。

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 週末の試合はフンドラが初回に鼻を折り、チューが2回に頭を切り、大流血戦となった。結果は2-1判定でフンドラが勝利。試合が拮抗していたこと、予想有利のチューが流血により視界にハンディを背負ったこと、なにより再戦条項があることで、2団体王者フンドラの次戦はチューとの再戦が有力と伝えられる。

 一方でほかにも選択肢があるというのが米メディアの見方だ。とくに試合後、リングインした元ウェルター級3団体統一王者エロール・スペンスJr(米)に関して、フンドラは「彼と一緒にリングにいられてうれしい。グレートなファイトになると思う」と歓迎した。

 スペンスも「始まるときがきた」とフンドラに挑戦状を叩きつけた。フンドラとスペンスはともにPBC傘下の選手であり、もともとこの試合の勝者と対戦するプランがあったという。

 もう一人、候補にあがるのがスペンスを下してウェルター級4団体統一をはたしたテレンス・クロフォードだ。ESPNはWBOが近くフンドラとクロフォードの指名試合をオーダーすると予想。クロフォードはウェルター級のスーパー王者であり、一階級上で指名挑戦者になる資格がある。

 フンドラがスペンスを優先したいのなら、WBOの指名試合を拒否してもWBC王座が残るので、WBC王座をかけてスペンスと戦うことができる。ESPNはそのように報じている。

 S・ウェルター級は他に、WBAがイスライル・マドリモフ(ウズベキスタン)が3月に王座を獲得。空位のIBFは4月7日、ドイツでジャック・クルカイ(独)とバカラン・ムルタザリエフ(ロシア)が王座を争う。

 ほかには20戦全KO勝ちのバージル・オルティス(米)が注目株。元4団体統一王者ジャーメル・チャーロ(米)は昨年9月、S・ミドル級4団体統一王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)に敗れて以降、新たな動きは伝わってきていない。

 いずれにせよ、注目は一躍このクラスの中心人物となったフンドラがどのような選択をするのか。チューの今後と合わせて目が離せない。 

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