WBCバンタム級王者の中谷潤人（M.T）が恒例のロサンゼルス合宿を行っている。7月20日、東京・両国国技館でビンセント・アストロラビオ（フィリピン）とフライ級、S･フライ級王座に続くバンタム級王座の防衛戦を行う中谷はルディ・エルナンデス、岡辺大介トレーナーの下、調整のピッチを上げている。

　25日（日本時間26日）には日本のテレビ番組の取材があり、また米国の著名ボクシング記者スティーブ・キム氏のインタビューにも応じた中谷。「相手（アストロラビオ）も世界タイトル戦ということで気持ちが入っている。それは僕も同じ。これまで通り、防衛するという気持ちはなくて、一つの試合として勝っていきたい。そしてノックアウトするシーンをお見せしたい」と前回のアレハンドロ・サンティアゴ（メキシコ）との戴冠戦に続くKO勝利にこだわりを見せた。

　また、すでに話題となっている将来、S･バンタム級4団体統一王者井上尚弥（大橋）との対戦に関しては「もちろん、やりたい気持ちはある。それまでに自分をしっかり鍛えて最高の状態でやりたい」と意欲的。ウエートクラスに関しては「その時のタイミングかな」と語った。

　そして今週土曜日行われるWBC･S･フライ級タイトルマッチ、フアン・フランシスコ・エストラーダ（メキシコ）vs.ジェシー“バム”ロドリゲス（米）を占ってもらうと「お互い手数が出る選手だけど、アングルを変えて打てるバムが有利かな」と王者交代を予想した。（三浦勝夫）