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落合壱星が55戦目のタイ選手を2回TKO 2日の試合結果

2024年8月2日 23時23分

 「第47弾ザ・グレイテストボクシング」が2日夜後楽園ホールで開催され、メインのバンタム級8回戦は、セレスジム期待のサウスポー落合壱星がワランチャイ・ブージャン(タイ)に2回48秒TKO勝ちした。

ワランチャイを再度倒した落合㊧の左ボディー

 短い試合は、やはり終始落合のペースだった。大柄な落合が右グローブで探りながら前に出ると、圧力を感じて下がるワランチャイ。打って出ても落合の懐が深く、届かないどころかシャープな左カウンターを見舞われるとあり、これが55戦目(23勝20KO29敗2分)のタイのベテランは初回からタジタジとなる。

 迎えた2回、落合の左ボディーが入り、一拍置いて倒れ込んだワランチャイはマウスピースも吐き出して苦しそう。再開に応じ逆転狙いに右を振ったが、またしても落合の左ボディーのカウンターでマウスピースが飛び出すダウン。レフェリーがここでストップした。
 
 戦績を5勝4KO1敗とした落合は「カウンターを練習していたし(ボディーは)きれいに当たった。まだまだ足りない経験を積んでいって、上位の選手と戦えるようになりたい」と語った。唯一の黒星は2年前に池側純(角海老宝石)に喫したものだ。

6回、藤岡をダウンさせた佐藤。青コーナーからタオルが待った

 もう一つの8回戦はライト級戦。佐藤諄幸(厚木ワタナベ)-藤岡飛雄馬(宮田)の元ランカー対決は、佐藤が2度ダウンを奪って6回1分27秒KO勝ちだった。

 対サウスポーは4戦負けなし(3勝1分)の佐藤は2回に右で先制のダウンを奪うと、以降も実直にプレス。サウスポー藤岡は迎撃しながらはぐらかすが、これが2年ぶりの試合、次第に疲労もはっきり見えてくる。

 鼻血を出した藤岡は6回、ファンの「ヒューマ」コールで送り出され、力を振り絞って手数を出すも、佐藤もここが勝負所と圧力を強めた。ロープを背にし佐藤の右フックを浴びた藤岡が力尽きて崩れると、すぐさま宮田博行会長のタオルが飛んだ。

 32歳の藤岡はこれがラストファイトと宣言しての試合だった。「今日勝って『やめるの、やめます』と言うつもりでしたが、負けです。本当にありがとうございました。最高のボクシング人生でした」と述べ、清々しく退場した。最終戦績は13勝2KO11敗1分。勝った佐藤は「ランカーに返り咲いてタイトルを目指します」と前に進む。9勝6KO5敗2分。

◇S・フェザー級6回戦
渡辺顕也(小熊)[KO5回1分36秒]鎌田士竜(戸高秀樹)

◇フェザー級6回戦
渡辺凛太郎(レパード玉熊)[判定]海野利樹(伴流

◇東日本新人王予選S・フライ級4回戦
金田翔悟(ワタナベ)[TKO1回1分34秒]久保龍助(ワールドS)

◇バンタム級4回戦
矢野貴丸(角海老宝石)[判定]石井直輝(戸高秀樹)

◇62.5キロ契約4回戦
渡辺大貴(セレス)[引き分け]中野卓(スターロード)

◇S・バンタム級4回戦
高橋秀卓(宮田)[TKO1回1分58秒]久我柊生(本多)

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