October
10
Thursday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

14°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > オルティス激闘制しWBC暫定S・ウェルター級王者に 全KO記録はストップ

オルティス激闘制しWBC暫定S・ウェルター級王者に 全KO記録はストップ

2024年8月11日 13時44分

 現地時間10日、ラスベガスのマンダレイ・ベイ・ホテル&カジノにて行われたWBC暫定S・ウェルター級タイトルマッチは、暫定王者セルヒイ・ボハチュク(ウクライナ)が同級3位のバージル・オルティスJr(米)に12回2-0判定負け。オルティスが2度のダウンを挽回し新王者となった。スコアは113-113に114-112が2者。

ボハチュクに競り勝ったオルティス㊨ photo/Cris Esqueda(GBP)

 3月にメンドサ(米)を破り暫定王座に就いたボハチュクにとっては初防衛戦。いつものようにややギクシャクした動きから積極的にパンチを出す王者は初回中盤、右ストレートを側頭部にヒットしオルティスがダウンしたように見えたが、ドック主審の裁定はスリップ。再開後、オルティスは左ボディー、王者も右フックを返すなど期待通り見応えのあるスタートとなった。

 頭をつけての打ち合いの中、回転力とハンドスピードで勝るオルティスがやや優勢の印象。4回は王者が手数で上回り、5回開始直後にビデオによる初回のリプレイ検証が行われ、オルティスのダウンが認められた。

 その後もオルティスは迫力あるパンチを上下に散らし、ボハチュクも巧みに外しながら応戦。一進一退の攻防で迎えた8回1分過ぎ、オルティスが足を滑らせるとともに王者の左フックがヒット。オルティスが両手をつき、レフェリーはダウンと裁定する。再開後のオルティスは左右フックで反撃。

 終盤も互いにいいパンチを打ち込み、それは最終回に入っても変わらず、両者はフルラウンドを戦い終えた。レギュラー王者にセバスチャン・フンドラ(米)、休養王者にジャーメル・チャーロ(米)が在位するなかで新暫定王者となった26歳のオルティスは22勝21KO無敗。自身初の判定決着だった。29歳のボハチュクは24勝23KO2敗。

 セミファイナルのS・ウェルター級10回戦はWBC4位のチャールズ・コンウェル(米)がキアリー・グレイ(米)に2回2分32秒KO勝ち。

 リオ五輪ミドル級ベスト32のコンウェルがガードを固め上半身を丸くしながらじりじりと前に出ると、グレイは長いジャブで対抗。静かな初回を終え、2回序盤にコンウェルの左ボディーで一瞬動きを止めるグレイ。

 プレスを強めるコンウェルは上下の打ち分けを見せながら2分過ぎに再び左ボディーフックを見舞うと、グレイが苦悶の表情でダウンし、そのままカウントアウトとなった。26歳のコンウェルは20戦全勝15KO。「とにかくビッグファイトがしたい、メインイベントも気になっている」とコメントした。31歳のグレイは18勝13KO7敗。

Related article
関連記事