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粘るバラを鎮圧した佐々木尽 ウェルター級2冠戦詳報

2024年9月4日 1時02分

 3日、東京・有明アリーナで行われたOPBF東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ウェルター級タイトルマッチ12回戦は、日本人初の同級世界チャンピオンを目指す王者・佐々木尽(八王子中屋)がOPBF8位、WBO-AP10位のカミル・バラ(豪)を7回52秒TKOで下し、WBO-AP4度目、OPBFの初防衛に成功した。

3回、バラからダウンを奪った佐々木

 一撃必倒の強力な左フックを持つ佐々木は、初回からその武器を惜しげもなく披露し、右アッパーをみぞおちに刺してダメージを与える。そして3回にはバラの右を浅く貰いながら左フックのリターンでダウンを奪うと、終始左ボディーフックを叩きつけてダメージを与え続け、粘るバラを追いかけ回した。

 2回にバッティングで左目上をカット。3回には鼻血も流し始めたバラだったが、左構えにも頻繁にスイッチして下がりつつも連打で反撃。鋭い左ジャブやスイングとショートの右の使い分けを見せながら左フックを放つなど、上手さや工夫も時折披露する佐々木だが、ガードしながら動きが固まる傾向が随所にあり、叩きつけるバラの右、左アッパーを喰うシーンも。佐々木もいつの間にか鼻血を流し、軽打を貰っている印象と、攻めあぐねる雰囲気を作ってしまった。

 最終的にはボディーを攻め上げてダメージを蓄積させ、7回に猛烈な左フックの連打でバラを後退させてレフェリーストップ。直後にダウンしてしまったバラのダメージは明らかで、またしても強打を見せつけた佐々木だが、攻撃と防御がくっきりと分離してしまう点は気になった。

 WBO3位、WBAとIBFで4位、WBC5位と4団体で世界上位にランクされる佐々木は18勝17KO1敗1分。初のKO負けを喫したバラは15勝8KO2敗1分。

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