カテラル2度倒して元王者プログレイスに判定勝利 S・ライト級上位対決
2024年10月27日 11時34分
2024年10月27日 0時48分
26日、東京・後楽園ホールで行われたチャンピオンカーニバル最強挑戦者決定8回戦は、日本S・ライト級2位の渡来美響(わたらい・みきょう、三迫)が同級1位・関根幸太朗(ワタナベ)に4回2分49秒、レフェリーストップによるTKO勝ち。来年開催されるチャンピオンカーニバルで日本王者・李健太(り・ごんて、帝拳)への挑戦権を手に入れた。
9勝(8KO)1分の関根と5勝(3KO)の渡来。ともに無敗というばかりでなく、魅力的な戦力あふれる注目の対決は、一瞬の隙を突いた渡来がものの見事にフィニッシュに持ち込んだ。
アームブロックやショルダーブロック、グローブによるキャッチの巧さで互いに相手の攻撃を寸断し合う。軽快なフットワークも使える渡来だが、上体を立てながらステップで誘い、関根がじわじわと追うという展開。左フック、右ストレート、左右アッパーと多角的に仕掛ける渡来に対し、関根は左フックの上下、特にボディー攻めに活路を見い出そうとしていた。
至近距離の戦いでは関根優位とも見られていたが、渡来はあえてその距離でも応戦。関根得意の左ボディーブローを、渡来も得意のL字ガードで防ぐ。余程の自信があったのだろう。
立ち上がりは渡来の左フックに対し、関根の左フックがよりコンパクトに振られていたが、回が進むとクリーンヒットをなかなか奪えない焦りからか、関根のブローが徐々に大きくなっていく。これは渡来の戦略だったろう。4回、関根が左フックをフルスイング。渡来はこれをステップで空振りさせると、関根がバランスを乱す。その一瞬を突いて渡来がワンツーを強打。右ストレートが関根の左目をとらえ、怯んだ関根に渡来が猛然とスパーク。ロープからロープへと防戦一方になった関根をレフェリーが抱きかかえて試合終了となった。
「来年のチャンピオンカーニバルで日本王座に挑戦しますが、そこはあくまでも世界への通過点」ときっぱり言い切った渡来。サウスポーのテクニシャン李との激突が今から待ち遠しい。
セミファイナルで行われたフライ級8回戦は、元WBOアジア・パシフィック王者で現日本3位の山内涼太(角海老宝石)がフィリピンL・フライ級4位のオーリー・シルベストレ(比)に4回49秒KO勝ちを収めた。
2階級ほどの体格差を感じさせる両者だったが、的が小さいシルベストレがいきなり飛び込んで左右フック、アッパーを叩きつけてくる。山内は両ガードを高く掲げていたが、そのすべてをカットできたわけではなかった。が、山内はジャブ&ステップでリズムを作ると、ワンツーからの左ボディーブローでシルベストレに圧をかけ、3回に1度目のダウンを奪い、続く4回にワンツーから左右フックで再び倒す。1度は立ち上がったシルベストレだったが、すぐにヒザを着いて10カウント。KOが宣せられた。
山内は13勝12KO3敗。シルベストレは18勝10KO10敗2分。
前座のフェザー級8回戦は、原田海舟(ミツキ)がOPBF同級8位で元OPBF・S・バンタム級王者ペテ・アポリナル(フィリピン)にジャッジ三者とも80—72のフルマークをつける完勝。ランク入りを濃厚とした。
長身サウスポーの原田は半身の体勢をキープする位置取りに優れ、アポリナルの攻撃ラインを切り、かつ自身の左ストレートを上下に当てまくった。ワンツーに加え、逆ワンツーも冴え、さらにはコンビネーションの中に織り交ぜる左アッパーがアポリナルを特に混乱させていた。
アポリナルは苦し紛れにサウスポーとなり、その時間が長くなっていったが、原田はむしろそのほうがやりやすそうだった。アポリナルに攻めさせては距離とターンでかわし、困り果てたアポリナルが下がって誘えば遠い距離から長いストレートをヒット。アウトポイントを狙うわけでなく、攻撃の圧力を要所で押し上げていく力強さも見せた。元王者のアポリナルも上体の柔らかさを駆使してダウンは拒否したが、原田の技術の高さには舌を巻いている様子だった。
原田は5勝2KO。これで来日4戦4敗となったアポリナルは17勝10KO6敗1分。
◆バンタム級6回戦
為我井廉(DANGAN越谷)[判定3—0(59—55、59—55、60—54)]永里翔(レパード玉熊)
◆S・ライト級4回戦
菊池音央(新日本木村)[TKO3回1分44秒]ロク・ハッパ(中国)
◆68.0kg契約4回戦
佐藤慶吾(DANGAN郡山)[TKO3回2分22秒]ブレイ・ノア(世田谷オークラ)
◆女子フェザー級6回戦
大澤あねら(パンチアウト)[TKO6回1分13秒]チッタマート・ポンムター(タイ)
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