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東洋王者・波田大和4回TKO勝ち L・フライ級期待の高見亨介も倒す

2024年11月3日 6時13分

 2日、東京・後楽園ホールのセミファイナルでOPBF・S・フェザー級王者の波田大和(帝拳)がノンタイトル10回戦(132ポンド=59.8kg契約)を行い、プレスコ・カルコシア(フィリピン)に4回1分31秒TKO勝ちした。

TKO勝ちも反省しきりだった波田

 サウスポーの波田。オーソドックスのカルコシア。互いに前の手で静かに駆け引きするスタートから一転、カルコシアがいきなり放ったワンツーで右目下をカットした波田。だが、その後は引きながら右を狙うカルコシアに対し、冷静に間合いを詰めて、コーナーやロープを背負わせて攻めた。

 3回、波田の入り際に右アッパーを狙ったカルコシアだが、波田も左アッパーを使い、返しの右フックをヒット。これでダウンを奪うと、続けて連打で2度目(頭を下げたカルコシアは波田の左が後頭部に当たったと主張)。続く4回、ふたたびワンツーで攻めたカルコシアだったが、波田もお返しとばかりワンツーをヒットし、後退したカルコシアに左ストレートを決めて倒し、レフェリーストップとなった。

「ジャブも出ないし、初回の立ち上がり方が全然ダメ」と流れるように反省の弁を述べた波田は16勝15KO2敗。日本で3戦全敗となったカルコシアは12勝9KO5敗1分。

カーニバル前哨戦をしっかりクリアした高見

 世界ランカー(WBA、IBF7位、WBO9位、WBC15位)の高見亨介(帝拳)がフィリピン・ミニマム級3位のジョマー・カインドグ(フィリピン)とL・フライ級8回戦を行い、初回1分18秒左ボディーカウンター一撃で悶絶させてのKO勝ちを決めた。

 威勢よく飛び出し、左右連打を仕掛けたカインドグに対し、高見は左肩をさらして相手の右ブローを誘い、速く力強い左ジャブ、フックで試合を作る。高見の誘いに乗って左右スイングを振るうカインドグを見切り、右をかわしざまに左アッパーをボディーにカウンター。キャンバスにドッと落ちたカインドグは大の字になって立ち上がれなかった。

 「アップのときのほうが汗をかいた」と言って場内の笑いをとった高見。来年のチャンピオンカーニバルで日本王座挑戦を控え、「必ず獲る」と自信満々に言い切った。高見は8勝6KO。初のKO負けを喫したカインドグは12勝5KO5敗1分。

 フェザー級8回戦は金子虎旦(帝拳)がコウ・ジュンサイ(中国)に7回1分29秒TKO勝ち。7月に喫した初黒星からの再起を果たした。

 ジャブ&フットワークで、前進するコウをいなしつつ、左ボディーをめり込ませていった金子。3回に左フックでダメージを与え、4回には力任せの右連打を見せたが、頭を打って少々拳を痛めたか、左一本で作る時間も長かった。

 しかし7回、右から左フックの相打ちからギアを上げた金子は、コウの右をかわして左フックをカウンタ―。一気に連打で煽り、レフェリーストップに持ち込んだ。金子は6勝5KO1敗。コウは3勝1KO4敗1分。

◆ライト級4回戦
舛井海斗(協栄)[TKO1回2分13秒]中村駿介(輪島功一スポーツ)

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