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フライ級名王者カントを育てデラホーヤも指導した巨匠ヘスス・リベロ逝く

2024年11月19日 10時38分

 極上のテクニックで名王者に君臨したミゲル・カント(WBCフライ級、メキシコ)のトレーナー兼マネジャーを務め、“ゴールデンボーイ”オスカー・デラホーヤも指導したメキシコの“チョライン”ことヘスス・リベロ氏が14日朝、亡くなった。95歳だった。

生前のリベロ氏

 死去の知らせは娘のラケルさんが地元メディア「ディアリオ・デ・ユカタン」に伝えた。朝食をとろうとしてリベロ氏は心不全症状を起こし、苦しむことなく息を引き取ったという。

 メキシコ・ユカタン半島のメリダで生まれたリベロ氏はメキシコシティの大学で法律、文学、政治学を学び学士号を取得したインテリ。一方では父の勧めで軍隊学校に在籍し、ボクシングと出会い、軍の大会でフライ級で優勝した。メリダに帰郷後、ジムで偶然カントと出会う。同氏のアドバイスに共鳴したカントがコーチを願い出た。

 当時プロデビューして2年だったカントは同氏の指導でメキメキ上達した。とりわけリベロ氏はディフェンスとフットワークの向上に貢献した。日本で小熊正二から王座を奪ったカントは14連続防衛を果たすフライ級史上に名を刻むチャンピオンになり、“マエストロ”(大学教授)と呼ばれた。

 その後、デラホーヤから直に指導を頼まれ、キャンプに帯同。トレーナーとしてフリオ・セサール・チャベス、ミゲル・アンヘル・ゴンサレス、パーネル・ウィテカー戦を担当した。

 またウリセス・ソリス(メキシコ=IBF・L・フライ級)、オスカル・ラリオス(WBC・S・バンタム級&フェザー級)の世界王者を受け持った。リベロ氏の薫陶を授かったトレーナーとしてナチョ・ベリスタイン氏らがいる。

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