T&Tジム初興行 メイン渋谷亮太が唯一の勝利
2024年11月26日 0時55分
2024年11月25日 15時03分
輪島功一の孫・磯谷広太(輪島功一スポーツ)が12月10日、東京・後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」でプロデビューする。元日本ランカーの父・磯谷和広トレーナーの三男で、2021年10月にデビューし、注目を集めた長兄・磯谷大心の弟。同日のセミファイナルで日本ユース・ウェルター級王座決定戦に出場する兄とともに65.0キロ契約4回戦に臨む。
祖父、父、兄と違うのはサウスポーでアマチュア経験があること。現在、駿台学園高校在学中の3年生で今夏のインターハイにも出場した。試合4日後の12月14日に18歳の誕生日を迎える。
「試合に向けて、兄と一緒に練習するのも、トレーナーの父と一緒に戦術を練るのも初めてなので。充実してるし、楽しみです」
広太がボクシングを始めたのは中学2年のとき。コロナ禍に見舞われた2020年、自宅での練習を余儀なくされた兄の相手をして、ボディープロテクターをつけ、ミットでパンチを受けた。まだデビュー前の兄がボクシングに打ち込む姿と直に接し、心を動かされたのだという。
父、兄と同じくサッカーをしていたが、中学3年からはボクシング1本に。父と相談し、アマチュアでキャリアを積む道を選択。インターハイに2度出場し、「あの舞台を経験できたのは大きい」と話す一方で「なかなか甘くはない、厳しい世界だな、ということは再確認しました」と表情を引き締める。
■兄大心とは正反対の気質
この10月、米・コロラドで開催された「U19 WORLD BOXING CHAMPIONSHIPS COLORADO 2024」に日本代表として派遣された中崎太相羅(なかざき・きゃすら=習志野高校)とは同い年で、対戦成績は4戦して1勝3敗。特に今春の関東大会準決勝では「豪快にぶっ倒されて」、KO負けを喫した。その前の3戦目で初めて勝利し、「次も絶対に勝つ自信があった」が、それが「裏目に出た」と振り返る。
「思い切りがいい反面、慎重さに欠けることがある」というのが父・和広トレーナーの指摘で、5歳上の兄・大心とは正反対の気質という。広太自身、「調子に乗るのが自分の悪いところ」と苦笑する。
昨年のベスト16超えを狙った最後のインターハイは初戦で敗退。ちなみに同じウェルター級を制したのは中崎だった。
悔しさと教訓を胸に迎えるプロ初陣の相手は高知の“消防士ボクサー”藤原蓮(黒潮)。ここまで3勝2KO1敗の26歳だ。
広太のアマチュア戦績は17戦11勝(6KO・RSC)6敗。来年の新人王戦エントリーを見据える。新人王は父も兄も獲れなかった。「オレがリベンジして、獲れるように……とか言ってると負けちゃうんで(笑い)、まずは1勝」と目の前のデビュー戦に集中する。
この親子がユニークなのは、全員がサッカー経験者であるだけでなく、ポジションが3人ともゴールキーパーであること。過去には清田祐三(フラッシュ赤羽)、日高和彦(飛天かずひこ=新日本木村)が、現役では(競技はフットサルだが)高山涼深(ワタナベ)がゴールキーパー出身からベルトを巻いている。磯谷兄弟は――。
持ち味は「スピードとキレ」、目指すのは「安心して、見ていられる選手」と広太。これは大心の試合を一緒に観戦した母・大子(ひろこ)さんが隣で悲鳴を上げたり、心配する姿を見てきたから、とのことだ。第2試合に登場。「弟の試合の緊張もあるだろうし、当日はどんな気持ちになるのか」と苦笑する大心に「しっかり勝って、いいバトンをつなぎたい」と誓っていた。(船橋真二郎)
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