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川満俊輝が2回TKOでV2 カーニバルで高見亨介を迎撃 

2024年12月11日 10時31分

 10日、東京・後楽園ホールで行われた日本L・フライ級タイトルマッチ10回戦はチャンピオンの川満俊輝(かわみつ・としき、三迫)が挑戦者6位・大橋波月(おおはし・なつ、湘南龍拳)を2回2分18秒TKOで下し、2度目の防衛に成功した。

大橋を痛打する川満㊨

 軽いフットワークと速いテンポの攻撃で先制したのは大橋だったが、側頭部同士がぶつかる偶然のバッティングが起きてしまい大橋がダウン。ダメージは深かったが、数分間の休憩後は回復を見せ、再び先手で仕掛ける。川満は被弾しながらも勢いに飲まれまいと距離を詰めて連打。早くも打ち合いの展開となった。

 2回、回転力に優る大橋が右アッパーをうまく混ぜながら猛烈に連打していくが、川満は左右ボディーを決めて押し戻し、大橋が右を空振りしてガラ空きとなったアゴへ左フックをカウンタ―。腰を落としかけた大橋を、川満は一気に攻め立てる。大橋も必死に反撃を試みたものの川満が右をジャストミート。ガックリと倒れかけた大橋をレフェリーが抱き止めた。

 「頭がぶつかってしまい大橋選手に申し訳ない」と第一声で詫びた川満は、「気持ちの強い選手だったので、それに対抗しようと思った」とホッとした表情。次はチャンピオンカーニバルで1位の高見亨介(帝拳)との試合が予定される。世界ランカー同士の一戦ともなるが、「挑戦者らしく、チャンピオンとして戦います」と独特の言い回しで決意を語った。11勝(7KO)1敗。

 数分間、キャンバスに横たわっていた大橋だが、起き上がると自らの足で退場し、大応援団から拍手で送られた。8勝(6KO)4敗1分。

加藤㊨をかわしユース王座を獲得した磯谷㊧

 セミファイナルで行われた日本ユース・ウェルター級王座決定8回戦は、磯谷大心(いそたに・たいしん、輪島功一スポーツ)が加藤大河(DANGAN越谷)に2-0判定(76-76、77-75、78-74)で勝利し、24歳以下で争われる王座のベルトを巻いた。

 アゴをガッチリと引いて、顔前に置く両グローブを小刻みに動かす加藤が、2回に右カウンターをヒット。加藤に比べると構えをルーズにする磯谷は、左ジャブ、左フックの打ち終わりを加藤に右で狙われていたが、距離をやや詰めてショートストレートで攻める。6回、加藤はワンツーをクリーンヒットさせ、磯谷の体勢が低くなると右アッパーも合わせたが、磯谷も左で間合いを取って右ストレートをヒット。続く7回、加藤はふたたびワンツーから右を打ち下ろして磯谷をグラつかせたが攻めきれず。磯谷が鼻血を流しながらもジャブで盛り返し、加藤は左目尻をカットした。

 大きな見せ場を作ったのは加藤だったが、体力の消耗と狙いすぎから攻めきれなかった点が悔やまれる。左の打ち終わりの癖を加藤に捕らえられていた磯谷だが、全体的に要所でヒットしたジャブ、右ストレートがポイントにつながった形だ。磯谷は8勝(5KO)3敗。加藤は6勝(2KO)3敗。

復帰した元王者佐川㊧

 元・日本フェザー級王者の佐川遼(三迫)が昨年10月以来のリング登場。S・フェザー級8回戦でフィリピン・フェザー級8位ジョンジョン・エストラーダ(フィリピン)を初回2分47秒KO。連敗をストップするとともに2022年4月以来の勝利を飾った。

 左ジャブの打ち方と出し方、ステップインの仕方を様々に変えて、サークリングからじわじわと迫る佐川。久々に上がったキャンバスの感触を味わうような動きから、時折、右打ち下ろしのタイミングを計るように出していたが、初回終盤にエストラーダの左に右をかぶせると、エストラーダはドサリと倒れ込み、10カウントが数えられた。

 2階級制覇を目指すと宣言した佐川は13勝8KO4敗。敗れたエストラーダは18勝14KO14敗1分。

◆128ポンド契約6回戦
池﨑創哉(三迫)[TKO3回終了]クラレンス・ブレボネリア(フィリピン)

◆65.0kg契約4回戦
磯谷広太(輪島功一スポーツ)[判定2-0(38-38、39-37、39-37)]藤原蓮(黒潮)

◆S・バンタム級4回戦
古賀大貴(三迫)[判定2-0(38-38、39-37、39-37)]佐々木凱理(湘南龍拳)

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