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アフマダリエフ3回TKO勝ちで井上挑戦をアピール WBA・S・バンタム級暫定王者に

2024年12月15日 12時52分

 現地時間14日、モナコのモンテカルロのサル・デ・ゼトワールにてマッチルーム・ボクシング主催イベントが行われ、メインイベントのWBA・S・バンタム級暫定王座決定戦は、同級1位で元王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン/121ポンド)が同級8位のリカルド・エスピノサ(メキシコ/121.6ポンド)を3回2分59秒TKOに下し、暫定王座を獲得した。

エスピノサを倒したアフマダリエフ photo/Mark Robinson(Matchroom Boxing)

 初回、好戦的な姿勢を見せるエスピノサに対し、サウスポーのアフマダリエフはタイミングを測るように冷静に対応。2回も前に出るエスピノサにパンチを合わせ、3回、左ストレートをクリーンヒットさせてダウンを奪う。

 カウント8で再開に応じたエスピノサだが、アフマダリエフの追撃を浴び、ダメージから足がもつれ倒れるとレフェリーはダウンと裁定。ここも立ちあがったものの、グロッキー状態となり、最後はアフマダリエフの狙いすましたような左ストレートがガードの真ん中から飛び込んだ。エスピノサが倒れ込んだところでレフェリーがストップ。

 30歳のアフマダリエフは13勝10KO1敗。「カモン、イノウエ、レッツゴー!」と井上尚弥(大橋)戦の実現をアピールした。一方、完敗の27歳エスピノサは30勝25KO6敗。このエスピノサは現WBOアジアパシフィック・バンタム級王者の那須川天心(帝拳)のスパーリング・パートナーとして昨年夏に来日した選手。

 セミの欧州クルーザー級王座決定戦は番狂わせ。WBA3位にランクされるチーボン・クラーク(英国/199ポンド)がレオナルド・モスケア(フランス/198.6ポンド)に12回判定負けを喫した。スコアは116-112、115-112、113-117の2-1。

 上背で勝るモスケアがガードを固め前進、コンパクトなパンチを出していく。初回早々、左フックが効いて足元をばたつかせたクラークに、左、右とフックを叩きつけてダウンを奪った。

 立ち上がったクラークはゴングに逃げ込んだものの2回もモスケアのコンパクトな左フックを食い、バランスを崩す。中盤、フットワークを使いながら持ち前のジャブを使って立て直しを図るクラークだが、ガンガン前に出てくるモスケアのプレッシャーを受け、効果的な反撃を見せることができない。

 一進一退のままラウンドが進む。手数が武器の両者とあってワンパンチで状況が変わることはなく、コツコツとパンチを交換しながら終盤に入った。10回にはモスケアの左フック、クラークの右アッパーがそれぞれ入った。11回、クラークのジャブで顔を跳ね上げられたモスケアは最終回も左フックを浴びるなど、やや疲労の色を見せながら終了にこぎつけた。

 30歳のモスケアは16戦全勝9KO。一方、東京五輪ではヘビー級ベスト16、そしてWBCとIBFで7位、WBOでも14位にランクされる33歳のクラークは10勝7KO1敗となり、世界戦線から一歩後退。

 同じリングのIBF女子世界ライト級タイトルマッチはチャンピオンのベアトリス・フェレイラ(ブラジル/134ポンド)がルシア・ブーデルサ(フランス/130.6ポンド)を寄せ付けず、フルマークの10回判定勝ちで王座防衛を果たした。32歳のフェレイラは6戦全勝2KO、32歳のブーデルサは23勝4KO3敗2分1ノーコンテスト。

 WBAコンチネンタル・ライト級タイトルマッチは王者でWBA5位のゲイリー・カリー(アイルランド/134.5ポンド)が元IBO王者のマキシ・ヒューズ(英国/134ポンド)に10回判定負けし、王座が交代した。スコアはジャッジ全員が100-90の大差。ウィリアム・セペダ(メキシコ)とジョージ・カンボソス(豪州)に連敗し、トップ戦線から脱落しかけた34歳のヒューズはこれで復帰2連勝。28勝6KO7敗2分とした。一方、28歳のカリーは18勝10KO2敗。

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