タノンサックが谷口将隆を退ける 国本陸は竹迫司登に初回TKOリベンジ
2024年12月16日 2時01分
2024年12月16日 1時54分
15日、大阪・住吉スポーツセンターで行われたIBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦は、チャンピオンの西田凌佑(にしだ・りょうすけ、六島)が挑戦者14位アヌチャイ・ドーンスア(タイ)を7回1分37秒KOで破り、初防衛に成功した。
アヌチャイの右をヘッドスリップでかわしざま左ボディーアッパー。西田得意の一撃がものの見事なカウンターとなると、アヌチャイは弾け飛ぶように倒れ、10カウントが数え上げられた。
「倒せて喜びはしましたが、プロキャリアでいちばん良くない試合でした」と憮然とした表情で語る通り、序盤は決して楽な展開ではなかった。長い距離で右を使うのはいつも通り。だが、飛び込みながら右から左フックを打ち込んでくるアヌチャイのタイミングに苦しんだ。思いのほか被弾も多く、早々と右目下を腫れさせた。
3回に入り、西田は距離を縮めていく。アヌチャイの長く、変則タイミングのブローを伸ばさせない距離。加えて、ボディーブローで削っていく姿勢だ。これに対し、アヌチャイもショートブローを思いきり打ち込む形に切り替えるが、西田は両ガードでしっかりと止める。攻めと守りをはっきりさせながらアヌチャイのタイミングをつかみ取っていく戦術だったろう。
そしてやはり西田のボクシングの“幹”は右の使い方だ。ジャブとフックを使い分けて自らのリズムを作り、相手を止め、そして左へ繋ぐ。相手の視界を塞ぐ使い方も巧みだ。5回、アヌチャイの入りに右フックを引っかけてダウンを奪った西田は、いよいよ淡々とリズムを刻み始め、左アッパーに加えて右フックでもボディーを襲う。6回、左ボディーアッパーでアヌチャイを怯ませた西田は、余裕なく焦り打ちするアヌチャイの右に、虎視眈々とカウンターを狙っていた。
「他の日本人王者と統一戦をしたいけど、この内容では大きなことは言えない」と自重した西田だが、「いちばん強いと言われている中谷選手と戦いたい」と、WBC王者・中谷潤人(M.T)の名を挙げて喝采を浴びた。デビュー戦以来のKO勝利となった西田は10勝2KO。初黒星のアヌチャイは16勝7KO1敗。
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