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岡田が初防衛成功、シャムガルとの激戦制す

2014年7月28日 20時46分

 28日後楽園ホールのセミファイナル、日本S・ライト級タイトルマッチは、チャンピオンの岡田博喜(角海老宝石)が同級1位のシャムガル興一(三迫)を3-0判定で下し、初防衛に成功した。スコアはジャッジ3者とも96-94だった。

岡田が激戦制し初防衛成功(ボクシングニュース)
岡田(右)は初防衛戦でシャムガルと激闘

 シャムガルがガードを固め前に出るのは予想通り。岡田はリードに右、そしてボディブローと多彩なパンチで挑戦者の前進を食い止めようと試みた。ファイターのシャムガルと、アウトボクサーの岡田のスタイルが、初回から激しくぶつかり合った。

 動きのいい岡田に対し、シャムガルは3回からプレスを一段と強める。チャンピオンは足を使いながら下がらずに応戦し、序盤はやや岡田優勢という印象。ところが5回、シャムガルの右が決まると岡田がグラつき、一気に試合が動き出す。ラッシュするシャムガルの猛攻を岡田は防いだが、ここから試合は大激戦への突入していった。5回を終わってジャッジ2者が48-47で岡田、1者が48-47でシャムガルを支持した。

 6回は岡田が仕掛けた。シャムガルに右ストレートを打ち込むと、挑戦者もひるまず、激しい打撃戦が勃発。7回にはシャムガルの有効打で岡田が左目上部をカットした。さらにシャムガルは8回、再び岡田にダメージを与えラッシュを敢行するが、岡田出血のドクターチェックを挟んで再開後は、チャンピオンが猛然とラッシュして盛り返した。

 元来スマートなボクシングをする岡田は、ダメージを受けながらも崩れることなく、最後まで泥臭く手を出し続けた。リングから血が飛び散る激しい攻防はラストまで続き、会場が大興奮に包まれる中、試合終了のゴングが鳴った。初防衛に成功の岡田は9勝7KOで無敗をキープ。敗れながら拍手喝采を浴びたシャムガルは18勝11KO6敗1分。

ボディブローを決める小國(左)

◇S・バンタム級8回戦
小國以載(角海老宝石)[TKO4回2分26秒]ライアン・ソータナチョー(タイ)
 日本S・バンタム級1位の小國がチューンアップ戦。ライアンは変則的な動きで小國は攻めずらそうだが、打ちおろしの右、ボディブローなどで徐々にダメージを与えた。迎えた4回、ライアンがステップを踏んだところでダウン。足をひねった様子でTKOとなった。

◇62kg8回戦
土屋修平(角海老宝石)[TKO1回43秒]フォンルアン・ソーシンユー(タイ)
 4月豪州で世界ランカーのレニー・ザッパビグニャに敗れた土屋の再起戦。ラウンド中盤に打ちおろしの右ストレートを効かせると、追撃してフォンルアンをキャンバスへ。タイ人は何とか立ち上がったが、それ以上ファイトすることはできなかった。

◇バンタム級8回戦
中野敬太(KG大和)[2-1(77-75、75-78、77-76)]井川政仁(角海老宝石)
 静かな立ち上がりから徐々に抜け出したのは中野。迫力は感じさせないものの、タイミングの外し方がうまい。日本バンタム級11位の井川に右クロスや左フックを打ち込んでポイントを奪った。ジャブが少なく、すべてに後手を踏んだ井川は終盤プレスを強めたが、わずかに及ばなかった。

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