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林徹磨ドロー、ランカー対決は有川稔男に軍配

2014年8月8日 21時49分

 8日後楽園ホール「ザ・グレイテスト・ボクシング」のメインイベント、51.2キロ契約8回戦は、日本フライ級1位の林徹磨(セレス)がノーランカーの渡邉秀行(ワールド日立)に苦戦。三者三様のドローに終わった

林徹磨が渡邉秀行とドロー(ボクシングニュース)
林(右)と渡邉は互いに譲らずドロー

 ランカー撃破に燃えるサウスポー渡邊の立ち上がりが目を引いた。よく動きながら左ストレートをタイミングよく打ち込み、すぐに動いてポジションを移動。2回に林の右を食らってバランスを崩したが、3回には林に連打を浴びせて会場を盛り上げた。

 中盤に入っても動いて的を絞らせない渡邉と、追いかけて半ば強引に攻める林という構図が続く。林はようやく6回、左右のパンチで渡邉をのけぞらせ、続く7、8回も攻勢をアピールしたが、渡邉も最後までスタミナを切らさずに手を出して対抗した。スコアは77-76、76-77、76-76と三者三様だった。林は24勝8KO2敗2分。渡邉は7勝5KO6敗3分。

有効打で上回った有川(右)は連敗脱出

◇68.2kg8回戦
有川稔男(川島)[負傷判定6回1分5秒3-0(58-57×2、59-55)]十二村喜久(角海老宝石)
 初回は日本S・ウェルター級7位の十二村が優勢。右フックを決めて日本ウェルター級11位の有川を一瞬ふらつかせた。有川は2回から反撃。右ショート、左ボディブローで十二村を徐々に追い込んでいく。十二村はペースを変えようと前に出たが、最後まで被弾が多かった。十二村の初回のカットが原因で試合終了。連敗脱出の有川は9勝4KO2敗。十二村は17勝5KO10敗4分。

◇59.5kg8回戦
梅津宏治(ワアナベ)[KO5回45秒]チャムアクペッチ・ポーパンヤ(タイ)
 元日本フェザー級王者で現日本S・フェザー級3位の梅津。2月にランク1位に勝って再浮上した37歳はいつも通り低い姿勢から圧力をかけ、2回に右のカウンターで最初のダウンを奪った。チャムアクペッチは守りを固めながら打ち終わりを狙ったが、5回開始早々に梅津の左フックを食らってバッタリ。2度ダウンを追加され3ノックダウンとなった。

◇S・フライ級6回戦
田之岡条(小熊)[2-0(59-55、59-56、57-57)]小関準(伴流)
 日本フライ級14位のサウスポー田之岡は懐の深さとスピードが売り。中盤から小関のプレスを受け、ボディブローや左フックをもらう場面もあったが、最後まで決定打は許さなかった。

◇53kg6回戦
野口拳矢(セレス)[TKO2回2分2秒]ヨーダウレット・トープラン49(タイ)
 5月にB級デビューした野口のプロ第2戦。サウスポースタイルからキビキビとした動きでボディを攻め、2回に連打してストップ勝ちした。

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