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ダウン応酬7度! サリドがターサクを11回KO

2014年9月21日 20時24分

 メキシコ・ティファナで20日(日本時間21日)行われたWBO・S・フェザー級暫定王座決定戦は稀に見る激闘。元WBOフェザー級王者オルランド・サリド(メキシコ=WBO1位)が、粟生隆寛(帝拳)をはじめ3度世界に挑んだターサク・ゴーキャットジム(タイ=WBO2位)に11回16秒KO勝ちでベルトを獲得した。試合は正規王者マイキー・ガルシア(米)がブランクを作っていることによるもの。

サリドがターサク倒しWBO暫定タイトル獲得(ボクシングニュース)
ターサクをキャンバスに叩きつけるサリド

 試合中に起こったノックダウンはサリドが3度、ターサクが4度。初回ターサクが電撃のダウンを奪うと、サリドが倒し返す。2回、攻め込むサリドをサウスポーのターサクは左強打で倒す。4回、怒涛の連打でタイ人をロープ際に倒したサリドは次の5回、一気にラッシュ。しかしターサクのカウンターでグローブがタッチし、3度目のカウントを取られる。

健闘のターサクと篠田トレーナー(右)

 6回、終了間際サリドが攻勢をかけ、レフェリーが割って入り、ストップかと思いきや、ラウンド終了10秒前の合図を判断ミス。試合は続行され、ターサクは命拾い。7回、サリドが畳みかけ、ターサクは3度目のダウン。あとのないターサク・コーナーは元協栄ジムの篠田誠司トレーナーが孤軍奮闘。生き延びたタイ人はアウトボクシングで対抗する。しかし11回開始早々、サリドの右フックから左アッパーが急襲。マットに大の字となり、主審はノーカウントで終了をコール。死闘に幕が降りた。(三浦勝夫)

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