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天笠尚vsリゴンドウ正式発表、12.31大阪

2014年12月1日 16時26分

 OPBF東洋太平洋フェザー級王者の天笠尚(山上)が1日、都内で記者会見に臨み、大みそかにボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館)で、WBA&WBO世界S・バンタム級王者ギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)に挑戦すると発表した。今のところWBOタイトルがかけられることは決定しており、WBAタイトルの扱いは今後の話し合いで決まる。

天笠vsリゴンドウ正式発表(ボクシングニュース)
大みそかに参戦する天笠(右)と高野

 オリンピック連覇、プロでも14戦無敗の至宝、リゴンドウの来日が発表された。対戦相手に指名された天笠は「え~! あのリゴンドウ? ホントに来るの?」と最初は驚いたそうだが、「ビッグネームのリゴンドウとやれるなんて、世界チャンピオンになるより難しいかもしれない。挑戦する価値は絶対にある。ボクサーとしてこんな光栄なことはない」と突然訪れたチャンスを興奮気味に歓迎した。

 フェザー級の天笠にとってS・バンタム級の試合は初体験。おまけに前回のOPBF防衛戦が10月15日だから、試合間隔も短いが、天笠は「減量はフェザー級でも4キロくらいしかないから、早めに落とせば大丈夫」と問題なしを強調。本来なら来年の2月か3月に試合を予定していたが、相手がリゴンドウとあっては、試合間隔などは些細なことに過ぎないといった様子だった。

 本人が記者会見で「99%勝てないと思っている」と話したように、相手が格上なのは百も承知だ。「極端に言えば目を閉じてパンチを打ったほうが当たるかもしれない」と表現したように、リゴンドウのスピードとディフェンス技術は天下一品。それでも天笠はアップセットを起こす気満々で「リゴンドウは普段は慎重でも、相手が弱いと感じたら慎重じゃないときがある。そこのチャンスがある。効いたふりをするかもしれないし、思い切って相打ちを狙っていきたい」と試合プランの一端を明かした。

 今後はスピードのある軽いクラスの選手と、マスボクシングやスパーリングを重ねて大一番に向けて準備を進める。「世界最高峰の選手がどれほど強いのか。不安もあるけど、楽しみな気持ちもあります」とやる気十分の天笠。天性の当てカンを持つ長身ボクサーが、リゴンドウにひと泡吹かすことができるのか。試合の模様はTBS系列で全国放送される。

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