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佐々木世界奪取ならず ソトに11回負傷判定負け WBCライト級戦

2011年6月26日 14時30分


 日本人最年長世界王者の誕生ならず--25日(現地時間)メキシコ・キンタナロー州コスメルで行われたWBC世界ライト級タイトルマッチは、チャンピオンのウンベルト・ソト(メキシコ)が挑戦者同級11位佐々木基樹(帝拳)を終盤11回1分18秒負傷判定で破り4度目のタイトル防衛に成功した。佐々木は2度目の挑戦実らず。
 それまでポイントの上では大差でソト優勢。佐々木は初回ゴングとともに先制攻撃をしかけたが、王者もすぐペースを握り、挑戦者にジャブや左アッパーのボディー攻撃を決めて優勢。5回にはソトの左アッパーを打ち込まれて佐々木はダウンした。しかし35歳のベテランはその後も持ち前のトリッキーな戦法を駆使して抵抗し、チャンピオンを苦しめ続けた。
 ソトは終盤疲労も目立ち、スリップ・ダウンしてもすぐに立てないほど。11回やはりスリップ・ダウンの後、佐々木が走るようにソトに襲いかかる。いきなりの右はかわされたが、ソトはまたも足をすべらせ、顔面をキャンバスにたたきつけるようにダウン。この時右ひざを痛め、なかなか立ち上がることができない。試合は中断し、ドクターとセコンドがリング内に入り負傷箇所をチェック。ソトはようやく立ち上がった後も足を引きずり続け、ジェンタイル主審(米)は試合中止をコールした上で勝負を途中採点に委ねた。スコアは109-98(2人)、110-97と大差がついてソトの勝利となった。
※写真はソトの左アッパーを浴びる佐々木 =PHOTO/SUMIO YAMADA=

 

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