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帝里木下、TKOで再起戦を飾る

2014年12月15日 1時03分

 14日、神戸市の神戸芸術センターで開かれた千里馬神戸ジム主催の「ペガサススーパーファイト45」で、今年7月に世界初挑戦に失敗したIBF世界S・フライ級5位の帝里木下(千里馬神戸)がブックルック・ゴーナロンサービス(タイ)とバンタム級8回戦を行い、2回1分42秒KOで再起を飾った。セミの60キロ8回戦は、玉越強平から改名した日本S・フェザー級3位の松下拳斗(千里馬神戸)がタイ人選手に2回TKO勝ちした。

帝里木下が再起戦TKO勝ち(ボクシングニュース)
再起戦でダウンを奪う帝里

 帝里は元韓国王者との対戦が予定されていたが、相手の負傷で急遽タイ人選手との試合となった。それだけに格の違いを見せつけようと、初回からエンジン全開。右ジャブを鋭く突き刺し、踏み込んでの左ストレートをボディ、顔面にヒット。ブックルックは後退しながら、右を振るうが、帝里は上体の動きで簡単にかわし、間合いを詰めた。2回、帝里のワンツーがヒットして、ブックルックはダウン。立ち上がったところを乱打すると再びダウン。なんとかファイティングポーズをとったブックルックにロープを背負わせ、最後は右フックがきれいにアゴをとらえると試合はストップ。帝里のKO勝ちは3年ぶりだ。

 勝利者コール、インタビューの後、帝里はリング上で3人の幼い愛娘の祝福を受けた。「今までボクシングに気負いが目立っていたので、きょうは気負わず楽しいボクシングを心がけた。すっきり勝てたので、来年は再び世界を目指します」と熱く語った。

◇60キロ8回戦
松下拳斗(千里馬神戸)[TKO2回1分42秒]バンク・ティージェイジム(タイ)
 48戦33勝13KO9敗6分とキャリア豊富な松下は開始からアヌチャーを追い詰め、右を振るった。頭を振ってロープ伝いに逃げるバンクだが、2回に逃げ場を失い、足が止まったところに、松下が猛然とボディに連打すると立つのもやっとの状態。主審が迷わず試合を止めた。

◇S・フェザー級8回戦
西谷和宏(VADY)[引き分け1-1(77-75、72-77、75-75)]藤田裕史(明石)

◇S・ライト級8回戦
村田和也(千里馬神戸)[TKO6回2分59秒]岡本和泰(奈良)

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