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塩谷血染めの判定勝ち

2010年11月26日 11時46分

 25日後楽園ホールのメイン8回戦に登場した日本S・バンタム級5位塩谷悠(川島)がノーランク山口卓也(レイS)に判定勝ちしたものの、山口のアタックに巻き込まれる格好で激戦に。塩谷がバッティングで、山口がパンチで負傷し最後は血みどろの乱戦になった。
 身長、リーチそしてキャリアで上回る塩谷。序盤は距離を詰めてくる山口の攻勢にジャブとカウンターで冷静な対処。初回山口の右でヨロめくものの右ストレートを繰り出し、4回にはこの右に左フックをつないでペースを握った。しかし、山口は塩谷の打ち終わりに好打。すると塩谷が熱くなって攻め返す。5回、バッティングで塩谷の左眉がザックリ切れて血が滴り落ちる。試合は、ランク奪取に意欲的な山口に呼応するように塩谷も正面から打ち合い、7回にはパンチで山口がカット。後半はタフな打撃戦となり、そのまま最終ゴングを聞いた。
 スコアは塩谷の77-76、78-76(2人)。ジャブを軸にしたアウトボクシングを練習してきたという塩谷は、思わぬ乱戦に反省ばかりだった。
 セミ8回戦は日本S・フライ級3位白石豊土(協栄)が永安潤之介(川島)に79-74(2人)、80-72と大差判定勝ち。白石はボディーショットで主導権を握り、フィニッシュこそ欠いたが磐石の試合運びだった。

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