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和氣慎吾、年内世界挑戦に向けてタイ合宿敢行

2015年6月11日 16時21分

 10日のIBF世界S・バンタム級挑戦者決定戦で同級3位マイク・タワッチャイ(タイ)に大差判定勝ちした同級6位の和氣慎吾(古口)が11日、都内の協栄ジムで、同じ10日のリングで再起戦を飾った天笠尚(山上)、OPBF女子S・バンタム級王座を獲得した高野人母美(協栄)とともに記者会見した。

和氣慎吾、年内の世界戦に向けタイ合宿敢行(ボクシングニュース)
一夜明け会見した左から高野、和氣、天笠

 和氣は前日の試合でタワッチャイの打たれ強さに手を焼きながらも、公約通りの完勝で挑戦権をゲット。世界戦にグッと近づいたとあって「これからは無駄のない日々を送りたい」と勝利に浮かれることなく気持ちを引き締めた。

 世界戦に向けては早速手を打ってあり、6月下旬からタイで12日間のフィジカルトレーニング合宿をすることが決まっている。7月18日には王者カール・フランプトン(英)が米テキサス州エルパソでアレハンドロ・ゴンサレス(メキシコ)とV2戦に臨む予定で、この試合の視察も希望している。いずれにせよ「おそらくフランプトンが勝つと思うが、どこであっても、相手がだれであっても、圧倒して勝つために練習する」と既に心の準備はできているようだ。

 プロモーターの金平桂一郎会長によると、試合後にIBFから「指名挑戦権を確認した」とのメールが届いたとのこと。今後は、IBFがフランプトンvsゴンサレスの勝者と和氣に対して対戦交渉をするよう指令を出し、9月にも話し合いが始まる見込み。金平会長は「できれば日本開催を念頭に置いて年内の試合実現を目指したい」との見通しを示した。

 一方、パトムシット・パトムポン(タイ)のバッティングで右目が大きく腫れてしまった天笠は「KOを意識して中途半端なボクシングになってしまった。無理に近づかず、距離を生かして練習したボクシングをしていればバッティングもさけられた」とまずは反省の弁。「世界戦以外で対戦したい選手は?」の問いには「長谷川さんだったらモチベーションがすごく上がると思う」と話したが、「できれば次の試合で世界挑戦したい」が本音のようだ。

 金平会長によれば、天笠のターゲットはIBF王者リー・セルビー(英)。こちらは和氣と違って対戦実現の見通しは不明だが、まずは天笠がランキングに返り咲くようIBFに申し入れたという。

 プロ9戦目でタイトルを活躍したモデルボクサーの高野は「これで次の目標が明確になった。世界に行きたい」と世界獲りを宣言。本人は「本来のS・フライ級がベストだと思う」と話したが、金平会長は「まずはこのクラスで防衛戦をするのが筋。世界戦はもう少しキャリアを積んでから、あらためて考えたい」とこちらは急がない考えだった。

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