ジョニゴン、IBO王座獲得 サルガドはドタキャン
2010年9月16日 16時37分
2010年9月16日 15時56分
20日さいたまスーパーアリーナのダブル世界タイトル戦に出場するWBA世界S・フェザー級王者内山高志と、WBC世界S・フライ級1位・河野公平の同僚コンビが相次いで東京・五反田のワタナベジムでメディアに練習を公開し、必勝を誓った。
14日午後、まず登場はロイ・ムクリスを相手に2度目の防衛戦に臨む王者内山。仮想ムクリスの役を務めたのは、当日東洋太平洋S・フェザー級王座決定戦に出場する同僚の福原力也だ。軽く流したスパーだったが、特に巧みで効果的なボディー・ブローが印象的だった。長身の挑戦者をサイドの攻撃で鈍らせるつもり?
練習前のインタビューでは、KO勝ちなら「世界戦3連続KOとなるが……」と水を向けられても平然と「勝てればいいという気持ちでやっている。自分のボクシングを崩してまでKOは狙わない」とマイ・ペース。傍らで渡辺均会長が「今までのタイトル戦で一番早いKOができると思います」と煽っていた。
ジムの別フロアで練習する挑戦者ムクリスと顔を合わせるハプニングもあったが、「相手はクリス・ジョン(WBA世界フェザー級王者)のスパーリング・パートナーから這い上がってきた選手。強いだろうと思います」と警戒も怠らない。「ストレート・パンチ系なので、スウェーしてももらう確率が高い。なるべく横に外したい」と技術面の作戦もチラリ。そして「打ち合いなら負けないし、そういう練習をしてきている」と、ズシリと重い自信の弁だった。
一方WBC世界Sフライ級決定戦に出場する河野公平は15日、やはりワタナベジムで練習を公開。名城戦以来2度目の世界挑戦に向け意気込みをアピールした。
「モチベーションが全然違う。死に物狂いで追い込んでいる」。静かに河野が語った。フィジカル・トレーニングを取り入れ、体つきが変化した。もともとスタミナに自信の河野だが「ラウンド中の回復が違う」と手応えありの表情。トマス・ロハス(メキシコ)との対決について渡辺均会長は「ロハスは一流のアウトボクシング。車でいえばポルシェのようなもの。しかし四角いリングで戦うと、リトル・ブルドーザー(河野)が追い詰める」と予想した。
スパーは高橋智明トレーナー相手に2ラウンド。仮想ロハスの右に対しスムーズな右リードを合わせて近づき連打したり、右ボディーストレートから崩そうとしたりと、軽めだが好調さがうかがえた。ずっとコンビを組み、河野のために妻子と離れ単身赴任中の高橋トレーナーは「パンチに力が乗るようになった。スドンと打つパンチを混ぜられるようになりました」と河野の進歩について分析し「トレーナーとして初っ端に見た選手なので思い入れがあります。世界チャンピオンになればすごいことですね」。愛弟子の戴冠に期待していた。=写真上は内山-福原のスパー。下は高橋コーチを相手に軽く動いた河野=
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