27日にタイ・バンコクで開催されるIBF世界フライ級タイトルマッチの記者会見が行われ、王者アムナット・ルエンロエン（タイ）と1位挑戦者ジョンリル・カシメロ（比）が対面した。

　3月のV3戦で五輪連覇のゾウ・シミン（中）をきりきり舞いにさせたアムナット。プロモーターのジミー・チャイチョッチュアン氏は「今回はアジア版“世紀の対決”だ」と宣伝している。アムナットをフロイド・メイウェザー（米）、そしてカシメロをマニー・パッキャオ（比）に例えているのだ。

　カシメロはアルマンド・サントス（メキシコ）を2回で沈めて指名挑戦権を得た強豪。アムナットに勝ってL･フライ級に続く2階級制覇を狙っている。試合に備えてラスベガスで2ヵ月ほど調整しており、トレーナーのジュン・アグラビオ氏も「体重も問題ない」と好調をアピール。カシメロには計量失敗でL･フライ級タイトルを失った苦い過去があるのだ（試合は初回KO勝ち）。

　また当日はアテネ五輪L･ウェルター級金メダリストで、北京五輪同級銀メダリストのマヌト・ブーンジャムノン（タイ）のプロデビュー戦も行われる。35歳のルーキーはジャーメド・ジャラランティ（インドネシア）と戦う。