約１ヵ月間、ロサンゼルスでスパーリング中心の合宿を行っていた関西のハードパンチャー、仲村正男（渥美＝日本S･フェザー級10位）が29日（日本時間30日）現地最後の練習を打ち上げ、あす日本へ帰国する。

　この日、仲村はポンセ・デレオンジムで、2人のパートナーと5ラウンドずつ計10ラウンドのスパーリングを敢行。前々日27日に続く実戦スパーとなったが、最後までスタミナは衰えず8月21日の大一番、前日本同級チャンピオン金子大樹（横浜光）戦へ向け、好調な仕上がりを印象づけた。

　特訓の前半は大東旭会長が同行。後半の2週間は現役を引退した石田順裕（元WBA･S･ウェルター級暫定王者。キャリア終盤はヘビー級で活躍）さんがコーチとナビゲート役を務めた。19勝オールKO（3敗）の強打者仲村だが、「パワーだけに頼るのではなく、頭を使って戦うことを学んだ。スパーリングでもラウンドごとに石田さんが適切なアドバイスをしてくれるので、そのつど修正ができた。ここで得たものと集中力を切らさず、試合に臨みたい」と抱負を語った。