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亀海喜寛が再起戦に快勝、旭道山の甥がKOデビュー

2015年10月3日 20時47分

 第542回ダイナミックグローブが3日、後楽園ホールで開催され、S・ウェルター級10回戦は、前OPBFウェルター級王者の亀海喜寛(帝拳)がフィリピン・ウェルター級6位のネルソン・グルペを3回3分9秒KOで下した。

3回にグルペを沈めた亀海(右)

 亀海は3月に米国のリングに上がり、2度の世界挑戦経験があるアルフォンソ・ゴメス(メキシコ)に7点差×3人の判定で敗れた。1年半ぶりのホールを最初に盛り上げたのは対戦相手のグルペだった。カウンターの右アッパーで場内を沸かせ、1ラウンド終盤には左フックをヒット。2回も積極的に攻めて亀海を守勢に回らせた。

 しかし冷静な亀海は2回からボディ攻撃でグルペを弱らせると、3回に右を決め、下がったところにボディショットを打ち込んでグルペをキャンバスへ。何とか立ち上がったグルペに対し、右を叩き込んで10カウントを聞かせた。「久々のホールでうれしかった。まだまだですが、世界を目指します」とファンにアピールした亀海は26勝23KO3敗1分。グルペは8勝3KO6敗。

◇51.5キロ8回戦
山下賢哉(古口)[TKO6回2分17秒]鈴木武蔵(帝拳)
 日本フライ級12位のサウスポー鈴木に対し、2014年全日本新人王の山下がいきなり仕掛けたが、鈴木の右フックを食らって初回にグローブをキャンバスにつくダウン。しかし2回からは山下がペースを握った。鈴木のガードの間を射抜く右ストレート、左フックが立て続けにヒット。鈴木の闘志は衰えないが、いかんせん被弾が多い。顔面が大きく腫れ、右目の視界が狭まった6回、コーナーからタオルが投入された。前戦のプロ初黒星から再起の山下は8勝5KO1敗。鈴木は11勝4KO3敗。

◇フェザー級8回戦
佐々木洵樹(帝拳)[3-0(80-73、80-72×2)]小澤有毅(筑豊)
 サウスポー佐々木がワンツー主体のボクシングで主導権を握った。小澤は佐々木に決定打を許さないが、距離を支配されて攻めに転じることができずに沈黙。佐々木も1発当てたところから次の攻撃につなげられなかった。佐々木は14勝5KO3敗。5連敗となった小澤は10勝5KO5敗。

◇S・フェザー級8回戦
末吉大(帝拳)[3-0(80-74×2、80-72)]ローマン・カント(比)
 末吉はフィリピン・バンタム級15位のカントに対し、ジャブとワンツーで試合を優位に進めた。中盤はKOもあるかに思われたが、タフなカントがラフにパンチを振り回して断続的に反撃。末吉はKOこそ逃したが、ペースを乱さず判定勝ち。戦績は10勝6KO1敗。

デビュー戦勝利の波田、父(左)と叔父も応援に

◇S・フェザー級4回戦
波田大和(帝拳)[KO2回2分20秒]ムアンポン・NPボクシングジム(タイ)
 元大相撲小結旭道山の甥で、花咲徳栄高時代にインターハイと国体で2位に入ったサウスポー波田がデビュー戦。旭道山と父で行司の木村寿之介さんが見守る中、2回に左ストレートで2度倒してKO勝ちした。試合後、波田を祝福した旭道山は「自分(の現役時代を)を思い出してウルウルきた。まだ(デビューしたての)新弟子なのにこれだけ取り上げもらってうれしい」と集まった報道陣に感謝。波田は「ワンツーが当たると言われたけど、相手がかぶせてくるのっでビビッてしまった。来年の新人王戦に出場したい」と抱負を語った。

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