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高山勝成が公開練習、スパーゼロで大みそかV3戦へ

2015年12月24日 20時26分

 大みそか大阪市のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で3度目の防衛戦に臨むIBF世界ミニマム級王者、高山勝成(仲里)が24日、同市内の仲里ジムで練習を公開。2時間近く縄跳び、シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちのメニューをこなしたが、スパーリングはしなかった。結局、今月4日に近畿大学で12ラウンドのマスボクシングをしただけで、スパーリングは「封印」して、大みそかのリングに上がる。

V3戦に向けプラン通りに最終調整を行う高山

「封印」したのは古傷の両目上のカットを繰り返さないのが主眼だが、挑戦者の同級8位、ホセ・アルグメド(27)がファイターでパンチの軌道が不規則のうえ、スイッチもまじえるなど、国内で似たようスパーリング相手がいなかったからだ。中出博啓トレーナーは「技術的には高山が数段上で、14回の世界戦を含めて38戦のキャリアで培った経験値で、試合のイメージをつくりあげればいい」とスパーリング返上の理由を語った。

 高山も「ゼロに近いスパーリングでの試合は海外で経験している。コンディション、体重はOKで、あとは風邪を引かないようにしたい」と不安はまったくない様子。2日前に練習にやってきたアルグメドと顔合わせしたそうで、「メキシコの田舎出身のいい子といった感じ。ボクサーとして芯をもっており、あきらめないでやり通す選手。相手のペースに巻き込まれないように戦い、早い回から出てきたら、KOを狙います」と下半身強化に努めてきただけに、前後左右への動きからのパンチに自信を深めていた。

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