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井岡一翔vsレベコ、使用グローブ巡り40分間紛糾

2015年12月30日 18時30分

 WBA世界フライ級、IBF世界ミニマム級ダブルタイトルマッチ(31日・エディオンアリーナ大阪=大阪府立体育会館)の調印式、前日計量が30日、大阪市のホテルモントレグラスミア大阪で行われた。WBA世界フライ級王者、井岡一翔(26=井岡)にリターンマッチで王座奪回を狙う、挑戦者の同級2位、フアン・カルロス・リベコ(32=アルゼンチン)陣営がグローブチェックでクレームをつけて、40分間紛糾する波乱の調印式となり、恒例の4選手の合同記者会見、撮影は行われなかった。

使用グローブをめぐり調印式はもめた

 調印が終わり、日本製の8オンスのグローブチェックに入った。井岡に黒、レベコに青のグローブがJBCから渡されたところ、レベコ陣営が「同じ黒で試合をやらせてほしい」と要望。「グローブの重さや長さを変えているのではないか」と言いがかりともとれる発言を連発。プロモーターの井岡一法・井岡ジム会長は「WBA立会人のレンソ・パグナリオル氏(ニカラグア)の承認を得ており、問題はない」と取り合わなかったが、レベコ陣営は執ように抗議を続けた。話し合いは続き、約40分後にレベコ陣営が規定通りの青グローブを使用することで決着。25日の公開練習をわずか150秒で切り上げるなど、レベコ陣営はタイトル奪還に神経をとがらせているようだ。

全裸で計量の挑戦者レベコ(左)と王者井岡

 前日計量は5分遅れでスタート。井岡、レベコはともに50.8キロにリミットでパスしたが、4月の試合の計量でクレームをつけられ、パンツを脱がされた井岡陣営は、「まだはかりが揺れている」とクレーム。今回はレベコにパンツを脱がせて計量させ、遺恨試合の様相も呈した。

 井岡は「グローブのクレームは僕自身に関係ない、平常心でした」と騒動は意に介していなかった。前日、強烈なKO勝利を飾ったWBO世界S・フライ級王者、井上尚弥(大橋)の防衛戦はテレビ観戦したそうで、「僕は僕なので、僕にしかできないことがあり、5年連続大みそかに試合ができる感謝の気持ちを込めて、ファンのみなさんにメッセージが届けられる戦いをします」と語った。一方レベコは「チームとしてベルトを獲りに来た」と言い残して会場を去った。

準備万端の王者高山(左)と挑戦者アルグメド

 3度目の防衛に臨むIBF世界ミニマム級王者、高山勝成(32=仲里)、挑戦者の同級8位、ホセ・アルグメド(26=メキシコ)はともにリミットの47.6キロで計量を一発パス。アルグメドは予備計量で300グラムオーバーしており、調印式会場のロビーで軽いダッシュを繰り返して、なんとかセーフにこぎつけた。「神様のおかげで、計量がパスできた。しっかり回復して明日は闘犬のように戦う。高山はビッグなチャンピオンだが、KOを目指したい」と決意を語った。高山は「IBFのベルトは僕のもの。メキシコには持って帰れない。KOでも判定でも僕が勝ちます」と余裕にあふれていた。

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