8月のMVPは竹迫司登 勅使河原弘晶が敢闘賞
2019年9月5日 19時22分
2019年9月5日 18時05分
元日本、OPBF・S・ライト級、元WBOアジアパシフィック・ウェルター級王者の小原佳太(三迫)がチャンピオンカーニバル最強挑戦者決定戦ウェルター級で垂水稔朗(協栄)と対戦する。世界挑戦、世界挑戦者決定戦にそれぞれ1度出場し、IBF8位にランクされる実力者はなぜいま、日本タイトルの出場権をかけた試合に臨むのだろうか。
日本ボクシングコミッションで開かれた記者会見に他の出場者とともに出席した小原は「勝って当たり前と思われるかもしれないけど、日本人の強い選手と強制的に試合をするにはこれしかないと思った」とエントリーした理由を説明。周囲からの声は「出る必要あるの?」と「いいね、面白いね」が半々だという。
2016年にS・ライト級で世界挑戦に失敗した小原は今年3月、アメリカでIBFウェルター級挑戦者決定戦に駒を進めたもののクドラティーリョ・アブドカクロフ(ウズベキスタン)に判定負け。6月の再起戦に勝利したが、格下の外国人選手を相手にして「ああいう試合はしたくない」と感じた。
小原のような中量級の実力者が世界戦やそれに準ずる試合のチャンスを待ち、ノンタイトル戦を重ねる場合、どうしても対戦相手は格下の外国人になりがちだ。であれば「小原を食ってやろう」と燃えに燃えている日本ランカーと試合をしたほうが自分のためになる、というのが小原の考えなのだ。
8月から9月にかけて2週間、ロサンゼルスに遠征してS・ウェルター級世界ランカーのテレル・ガウシャ(米)ら強者とスパーリングを行った。「あっちでトレーニングをしないとこの先はないと思った」と小原。決して世界をあきらめたわけではない。
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