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クイッグvsフランプトン、WBAが勝者にリゴ戦指令

2016年1月10日 18時06分

 英国マンチェスターで2月27日に行われる世界S・バンタム級統一戦、WBA王者スコット・クイッグ(英=写真左)とIBF王者カール・フランプトン(英=写真右)の勝者に対し、WBAは同級休養王者ギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)との対戦を義務付けた。

 WBAがホームページ上で発表した内容によると、クイッグとフランプトンの勝者、ドローの場合はWBA王者クイッグは、統一戦から5ヵ月後の7月27日までにリゴンドウと対戦しなければならないとのこと。交渉がうまくいかない場合は入札に持ち込まれ、試合報酬の割合はリゴンドウに55%、クイッグまたはフランプトンに45%と定めた。

 リゴンドウは2010年にWBA王座を獲得し、13年には当時のWBO王者ノニト・ドネア(フィリピン)を下して統一王者に格上げされたが、マネジャーやプロモーターとのトラブルが原因で試合枯れ。昨年ついに不活動を理由に休養王者の地位に置かれた。

 一方、IBFはクイッグとフランプトンの勝者に対し、90日以内に指名挑戦権を持つIBF1位の和氣慎吾(古口)と対戦しなければならない、と通達しており、WBAの指令とは正面からバッティングしている。

 IBFは昨年11月、ヘビー級で王座を統一したタイソン・フューリー(英)に対し、1位ヤスケラフ・グラズコフ(ウクライナ)との指名戦をオーダーした。しかしフューリーが前王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)との対戦を優先してこれを拒否。IBFはすぐさま王座をはく奪し、グラズコフの王座決定戦出場が決まった。

 S・バンタム級がヘビー級と同じようになるかは不明。新たに誕生するS・バンタム級統一王者がどのような選択をするかによって、和氣のターゲットはフランプトンか、クイッグか、あるいはそれ以外の選手になる可能性も出てくる。

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