3階級世界王者のWBA世界フライ級王者、井岡一翔（26＝井岡）が18日、大阪市浪速区の井岡ジムで、3度目の防衛戦に向けて本格始動、シャドーなど軽快に動いた。防衛戦の時期は5月または6月が見込まれているが、防衛を重ねて、WBC同級王者のローマン・ゴンサレス（ニカラグア）、WBA･WBO統一王者フアン・エストラーダ（メキシコ）との統一戦を熱望していることを明らかにした。

　井岡は昨年大みそか、前王者のフアン・カルロス・レベコ（アルゼンチン）との再戦を11回TKOで勝利。井岡は「後半も手数を出せた。今までの僕なら判定でもいいと思ったかもしれないけど、KOできたことに満足しているし、自分の力を信じてやれば、いけるんだという強みになった」と自身の成長を振り返った。この試合で井岡は月間優秀選手賞に選ばれた。

　井岡は小麦に含まれているグルテンを摂取しない食事療法を継続しており、「ほれ、こんなんですよ」と引き締まった腹筋を見せた。「チャンピオンを続けることが大事。続けていればチャンスは巡ってくる。まだ強さには満足していない。現役でいる間は満足ということはないし、ここまで来たら行けるところまで行きたい」とフライ級4団体制覇を大目標に掲げた。

　井岡一法・井岡ジム会長は「まだ相手を考えてはいない。ゴンザレス、エストラーダは向こうがチャンスをくれないとすぐには実現とはならないが、一翔がそういう気持ちを持っていればボクシングが向上する。ランキング上位の選手を選択したい」と語った。

　また、井岡はグラビアアイドルで歌手の谷村奈南（28）との交際が明らかになっているが、「今までも支えてもらい、支えになってるし、今まで通りお互いにさらにがんばれればいいなと思っている。（結婚は）お互いそういう風に思っているので、いろいろがんばっていきたい」と語った。