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「怪物退治だ!」 井上尚弥の挑戦者カルモナ豪語

2016年3月19日 16時03分

 東京・有明コロシアムで5月8日、WBO世界S・フライ級王者の井上尚弥(大橋)に挑む同級1位ダビド・カルモナ(メキシコ)がメキシコシティで“モンスター”へ挑戦する心境を語った。これが暫定王座を含め3度目の世界アタックとなるカルモナ(24)は地元エスト紙のインタビューで「井上、恐れるに足らず」をアピールしている。

井上を攻略すべく、トレーニングに励むカルモナ

 カルモナは井上戦が正式発表される前の2月上旬から始動。メキシコシティのヌエボ・ホルダンジムを根城にトレーニングに明け暮れる。世界初挑戦は敵地アルゼンチンに乗り込み、のちに井上に2ラウンドKO負けを喫するオマール・ナルバエスにTKO負け。昨年、同じく井上がV1戦で圧勝したワルリト・パレナス(フィリピンとに地元で対戦し、ダウンを喫してドローときては、だれもが井上の圧倒的有利を予想するが、“セベロ”(厳格な)のニックネームを持つカルモナ(22勝11KO2敗5分)は「プレッシャーや緊張感は感じない。逆にリラックスしているしモチベーションが高まっている」と平常心を強調。そして「私は彼のホームへ行く。でもよりプレッシャーを感じるのは彼の方だ。ファンにいいところを披露しなくちゃいけないからね」と主張する。

 また「下馬評はすべてこちらに不利。でも日本へ行って私がランキング1位の指名挑戦者であることを知らしめる。パレナスとの試合で学習したものは多い。それを生かして、これまでのどの試合よりも練習に打ち込んでいる。メンタル面でもすでに100パーセントに近い。このチャンスに向けて人生すべてをかけて戦う」と決意を明かす。

 カルモナは父セサールが元ボクサーで、叔父のハビエル&エルネスト・カルモナは90年代から00年代までリングで活躍した中堅選手というボクシング・ファミリーの出身。アイドル選手はファン・マヌエル・マルケス。「マルケスの実力だけでなく、そのプロ選手としてのストイックさに憧れている」とコメント。「私もボクシングだけで生きている。この試合に向け、普段の倍の練習、ロードワーク、規律正しさで臨んでいる。それが結果に結びつくだろう」とサプライズを誓う。

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