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アリ、輝ける日々 ボクシング・ビート7月号より

2016年6月16日 23時24分

  人種差別と闘い、ベトナム戦争にも厳然と反発するなど信念の行動がアリをスポーツの枠を超えた偉大な人物へと押し上げたのは間違いないが、アリはリングでもやはり天才だった。全盛期の「蝶のように舞い、蜂のように刺す」ボクシングはファンを魅了してやまなかった。

「蝶のように舞い、蜂のように刺す」という有名なキャッチフレーズは、付け人のバンディーニ・ブラウンが考え出したといわれる。これほど適切にアリのボクシングを短いフレーズで表現した例が他にあるだろうか。

 191センチ、97.5キロ(全盛時)と、今ならやや軽いが、当時は理想的なヘビー級サイズといわれた。四角いリングを、ダンスを踊るように軽々と弾ませながら相手にジャブを突き刺し、シャープな右ストレートで倒す。天才の華麗なボクシングは、これだけでアリをリングの成功者にのし上げた。

 力対力の激突が主流だったヘビー級に、中量級のスピードを持ち込んだ革命児アリ。その後これを真似るボクサーが何人も現れたが、アリのように活躍できたボクサーはいない。晩年のアリを圧倒したラリー・ホームズも、結局人気面ではアリの影から脱却できずに終わった。ボクシングは似せられても、アリのカリスマは誰も真似できなかったのである。

 純粋にボクサーとしてのアリをオールタイムの1位に置くかどうかは、評価が分かれるかもしれない。だが、リング外の言動も含め、これほど存在感があり、多くの人々に影響を与えた人物もいない……。

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