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あす女子ダブル世界戦、柴田直子はサリナスと再戦

2016年8月12日 15時50分

 埼玉県草加市文化会館ホールであす13日ゴングとなる女子ダブル世界タイトルマッチの計量が12日、日本ボクシングコミッションで行われた。メインに出場するIBF女子世界L・フライ級王者の柴田直子(ワールドS)は48.7キロ、挑戦者2位マリア・サリナス(メキシコ)は48.6キロ、WBA女子L・ミニマム級王座決定戦は2位の古川夢乃歌(ワタナベ)が46.0キロ、3位の西村聡美(折尾)が46.1キロであすの試合に進んだ。

因縁の再戦に臨む柴田(左)とサリナス

 柴田とサリナスは昨年11月に対戦し、三者三様のドローで柴田が4度目の防衛に成功。今回の柴田は当初、指名挑戦者の竹中佳(高砂)と対戦予定だったが、竹中がWBO挑戦に路線変更したため、サリナスとのリマッチを迎えることになった。

 前回、挑戦者のパワーに手を焼き大苦戦したチャンピオンは「前回はドローということで決着をつけるチャンスがきた。今回はしっかりとした形で勝ちたい。女子ボクシングに勢いがあると思うので、日本女子の力を見せたい」と語り、V4戦に引き続き気合いのスカート姿ではかりに乗った。

 前回の試合後「勝利を奪われた」と憤慨していたサリナスも「再戦のチャンスに感謝したい」とまずはチャンピオン陣営に敬意を表した上で「今回はしっかりした形で勝ちたい」とこちらも完全決着を宣言した。

2度目の世界挑戦となる西村(左)と初挑戦古川が激突

 WBC女子世界アトム級王者の小関桃(青木)のWBA王座返上に伴う王座決定戦は22歳の日体大生、古川と2児の母である35歳の西村聡美(折尾)が対戦する。

 2月にタイでOPBFフライ級王座を獲得した古川はクラスを下げての世界初挑戦となるが「4キロ以上軽いクラスで周りは心配したが、話を聞いたときに“やる”と即答した」とやる気満々。懸案の減量をうまく乗り切ったようで「お互いの意地がぶつかり合う試合になると思う、最初から打ち合いになるのでは」と西村を挑発した。

 一方の西村はWBA同級元王者で小関にタイトルを奪われた宮尾綾香(大橋)に挑戦した2014年10月以来となる2度目の世界挑戦。単身沖縄合宿をするなどしてレベルアップした西村は「減量も見直して最後まで食べながら落とすことができた。お客さんに喜んでもらえるような試合がしたい」と穏やかな口調に強い決意をにじませた。

 アンダーカードではWBC女子アトム級王座を16度防衛中の小関がタイ人選手とL・フライ級8回戦を行うほか、女子の試合が5試合組まれている。

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