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井上尚弥が自身初の統一戦へ、WBA王者にオファー

2016年9月5日 16時40分

 大橋ジム所属のWBO世界S・フライ級チャンピオン井上尚弥が3度目の防衛から一夜明けた5日、横浜市内のジムで世界前哨戦に勝利した弟の拓真、プロデビュー戦にKO勝ちした清水聡と記者会見した。大橋秀行会長は時期防衛戦について、WBA王者ルイス・コンセプシオン(パナマ)に対戦のオファーを出したことを明らかにした。

一夜明け会見に顔をそろえた左から清水、井上尚、井上拓

 前夜の試合では、練習中に患った腰痛に加え、試合途中で右拳も痛めるアクシデント。本来の出来ではなかったものの、ランク1位のペッチバンボーン・ゴーキャットジム(タイ)に10回KO勝ちした。熱戦から一夜明けた井上は「試合後に“こんな試合”と言ったけど、そこまでの内容ではなかった」と語り、V3戦を「そこそこの出来」と表現した。

 もちろん万全のコンディションを作れなかったことについては「自分が悪い」と反省。さらに「後半に集中力が切れた場面が見られた。そこは直さないといけない」。良かった点を問われると、少し考えて「それはないですね」と渋い表情を浮かべた。

 まだ確定ではないものの、次なるターゲットに河野公平(ワタナベ)を下してWBA新王者になったばかりのコンセプシオンの名前が挙がった。井上は「団体が増えた分、ランキングが薄くなっている。そういう中で統一戦をやってきたい気持ちがある」と自身初となる統一戦の実現を歓迎した。

 だれが相手になっても4度目の防衛戦は12月下旬が有力だ。まずは米ロサンゼルス近郊で開催されるWBC世界S・フライ級タイトルマッチ、王者カルロス・クアドラスvs挑戦者ローマン・ゴンサレスの試合(日本時間11日)を視察してモチベーションを高め、帰国後は痛めた体をオーバーオールする。

 デビュー戦で5回KO勝ちを収めたロンドン五輪銅メダリストの清水は「前日計量や薄いグローブなど初めての経験が多く、とても楽しく試合ができた」とまずはデビュー戦を乗り越えてほっとした様子。今後は「58キロ契約で試合をして、もっと落とせる感じがした。試合後に体力もかなり残っていた」とフェザー級がフィットしているとの見方を示した。

 なお4日、フジテレビ系列で全国放送された世界タイトルマッチを中心とするボクシング番組の視聴率は平均6.9%、瞬間最高で9.4%だった。数字はいずれも関東地区。

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