カネロが右手親指骨折、次回登場は来年に持ち越し
2016年9月20日 8時45分
2016年9月19日 23時15分
19日夕熊本市のフードパル熊本で行われた日本ミニマム級タイトルマッチ10回戦は、地元のチャンピオン、福原辰弥(本田フィットネス)が挑戦者6位の小野心(ワタナベ)と3回1分40秒負傷引き分けでベルトを守った。
元東洋太平洋L・フライ級王者でミニマム級で世界挑戦も経験しているベテラン小野を相手に選んだ福原。サウスポー同士の戦いは、チャンピオンが立ち上がりから積極的に出て、1、2回とポイントを重ねた。右ジャブがよく、挑戦者の右越しに放つ左も決まり、好調をうかがわせた。
一方小野も試合の主導権を失うまいと3回からペースを上げたところで、突然のフィナーレ。この回偶然のバッティングが起き、福原が額の上部に数センチの傷を負って試合は中断。ドクターに検診を仰いだところ、傷は意外に深く、出血がおびただしかったため、続行不能と判断された。試合が前半だったことから、ルールで「負傷ドロー」とされ王者福原の防衛(2度目)となったもの。両陣営、そして観客ともども「これからというところだったのに……」と、消化不良のまま帰途につくことになった。途中まで好試合を予感させる内容だっただけに残念。
世界ランキングもWBA5位、WBO&IBF3位とタイトルに接近しつつある福原(27歳)はこれで17勝6KO4敗6分。小野(33歳)は19勝3KO7敗3分となった。
なおセミのバンタム級10回戦は、元日本ランカーの永仮智洋(本田フィットネス)がタイのミンクワン・アールアールナコンパトムに4回2分26秒KO勝ち。3回にダウンを奪い、続く4回に右ストレートを決めて倒し、10カウントKO勝ちしたもの。福原の先輩はこれが1年10ヵ月ぶりのリングだった。7勝2KO2敗1分。
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