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ファイティング原田氏が旭日小綬章を受賞

2016年11月3日 12時21分

 2016年秋の叙勲受章者が3日発表され、日本人初の世界2階級制覇王者で、日本プロボクシング協会終身名誉会長のファイティング原田こと原田政彦氏(73)が旭日小綬章を受賞した。元プロボクサーで同賞を受賞するのは日本初の世界王者、故白井義男氏に次いで2人目。

カメラの前でファイティングポーズを披露する原田氏

 横浜市内のジムで取材に応じた原田氏は「素晴らしい章をいただいてうれしい。一生懸命やってきたことが評価されたのかな」と喜びの一声。1990年に日本人として初めて国際ボクシング殿堂入りを果たしているが、今回はまたひと味違った喜びを味わった。

 原田氏は19歳だった1962年、ポーンキングピッチ(タイ)を下して世界フライ級王座を獲得、65年にバンタム級王者のエデル・ジョフレ(ブラジル)を下して2階級制覇を達成した。当時は8階級1団体の時代で、2階級制覇は紛れもない偉業。国民的スターとして60年代に活躍した。

 引退後は指導者に転じ、日本プロボクシング協会会長を2010年まで7期21年務めた。ジムの高橋マネジャーは「これらの仕事以外にも刑務所や老人ホームの慰問を続けてきたことが、評価されたのではないか」と説明している。

 2005年に脳内出血で倒れて1ヵ月入院して周囲を心配させたが、73歳となった現在も選手育成の意欲に衰えはない。今後の目標を問われると「世界チャンピオンを育てたい」と答えた。

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