大森将平が無冠戦に3回KO勝ち、来春の世界戦目指す
2016年12月31日 20時25分
2016年12月31日 20時14分
WBA世界L・フライ級タイトルマッチが31日、大田区総合体育館のセミで行われ、王者の田口良一(ワタナベ)が無敗の挑戦者3位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)に三者三様のドロー。5度目の防衛に成功した。スコアは116-112、112-116、114-114。
強打が自慢のカニサレスは初回から思い切って左右のフックを振ってきた。田口は距離を取りながらこれをブロック。初回はカニサレスが攻勢をアピールしたが、田口は2回によく動きながら左アッパー、左フックをヒット。挑戦者に対応してきたかに見えた。
しかしカニサレスは3回途中から足を使ったボクシングを展開。サークリングしながら、打っては離れのスタイルで、田口はいきなり追いかける展開となった。
カニサレスの動きは思いのほか速く、これに田口はてこずった。いきなりまとめてくるパンチはブロッキングで防ぎながら、時に被弾するシーンも。パンチを打とうとするとそこに挑戦者がいないという状態に。カニサレスはクリンチワークもなかなか巧みだ。
嫌な流れの中、田口は愚直に挑戦者を追いかけた。そして7回に左ボディ、左フックを決め、8回にもジャブを織り交ぜながら左フックを打ち込んで追撃。9回にも左ボディからの右をいい角度で決めた。
10回に入ると田口にもやや疲れが見え始め、カニサレスは相変わらず動きながらパンチを繰り出すが、クリンチ、ホールドが増え、最終回はレフェリーから注意が与えられた。最後まで互いに決定打はでず、決着は判定に持ち込まれた。
「練習してきたことと違っていた。やりにくかった」と語った田口は26勝11KO2敗1分。初黒星のカニサレスは16勝13KO1敗。
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